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ISBN 10 : 479177650X
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〈統治されざるもの〉のために
20世紀を代表する哲学者たちは、アナーキーという概念をめぐってそれぞれに独自の思考を彫琢してきた。そこにはアナキズムの伝統からの影響があったにもかかわらず、彼らが自らをアナキストと認めることは決してなかった。マラブーに言わせれば、それは、哲学の側がアナキズムの思想に対して「盗み」を働いたということなのだ??。シュールマン、レヴィナス、デリダ、フーコー、アガンベン、ランシエールらのテクストの批判的な読解を通して〈統治されざるもの〉という概念を剔出し、哲学とアナキズムの果たされざる架橋を試みる、マラブー哲学の新たな到達点。
【著者紹介】
カトリーヌ・マラブー : 1959年、アルジェリア生まれ。現在、イギリス・キングストン大学教授。専門はドイツ・フランス近現代哲学
伊藤潤一郎 : 1989年生まれ。早稲田大学文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、新潟県立大学国際地域学部講師。専門はフランス哲学
吉松覚 : 1987年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。現在、帝京大学外国語学部講師。専門はフランス現代哲学
横田祐美子 : 1987年生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、横浜美術大学美術学部助教。専門は現代フランス哲学ならびにエクリチュール・フェミニン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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