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明け方の若者たち

カツセマサヒコ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784344036239
ISBN 10 : 4344036239
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

安達祐実、村山由佳、尾崎世界観、紗倉まな、今泉力哉、長谷川朗、推薦!

近くて遠い2010年代を青々しく描いた、人気ウェブライターのデビュー小説。


「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」

その16文字から始まった、沼のような5年間。



明大前で開かれた退屈な飲み会。そこで出会った彼女に、一瞬で恋をした。本多劇場で観た舞台。「写ルンです」で撮った江の島。IKEAで買ったセミダブルベッド。フジロックに対抗するために旅をした7月の終わり。

世界が彼女で満たされる一方で、社会人になった僕は、""こんなハズじゃなかった人生""に打ちのめされていく。息の詰まる満員電車。夢見た未来とは異なる現在。深夜の高円寺の公園と親友だけが、救いだったあの頃。


それでも、振り返れば全てが、美しい。

人生のマジックアワーを描いた、20代の青春譚。



ドキドキする。好きな人を想うときみたいに。 

――安達祐実(俳優) 

痛くて愛おしいのは、これがあなたの物語だからだ。カツセの魔法は長編でも健在。

――村山由佳(作家) 

どうしても下北沢に馴染めなくて、逃げるように乗った井の頭線。通り過ぎた明大前のしみったれたお前。お前にあの頃出会いたかった。 

――尾崎世界観(クリープハイプ) 

ひたむきに生きるとは、こういうことなのだと思う。 

――紗倉まな(AV女優) 

人にフラれて絶望するという経験をせずに死んでいくのか、俺は。と絶望したし嫉妬した。 

――今泉力哉(映画監督) 

「こんなはずじゃなかった」未来を生きている大人は共感しかない。甘い恋愛小説と思って読んで後悔した。

――長谷川朗(ヴィレッジヴァンガード下北沢 次長)

【著者紹介】
カツセマサヒコ : 1986年東京生まれ。大学を卒業後、2009年より一般企業にて勤務。趣味で書いていたブログをきっかけに編集プロダクションに転職し、2017年4月に独立。ウェブライター、編集として活動中。『明け方の若者たち』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ウッディ

    一流企業への就職が決まり、飲み会で知り合った彼女と恋に落ちた僕。一緒に舞台を観て、サイゼで語り合った後、帰ろうとする僕に「もうちょっと、押してくれたら」と言う彼女に、「良かったら、朝まで一緒にいませんか?」「お願いします。」そんな会話を経て、僕の世界のすべては彼女になる。希望に満ち溢れたように見えた彼女との恋愛は、絶望と隣合わせだった事が徐々にわかってくる。社会の中で何者にもなれない自分と折合いをつけようとする若者の忘れられない恋を描いた物語は、キリンジのエイリアンズとピッタリの雰囲気で面白かったです。

  • うっちー

    私のような年寄りでも青春時代を思い出させてくれる作品でした

  • 真香@ゆるゆるペース

    「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」の16文字のショートメールから始まった、主人公の大学生の「僕」と「彼女」。2010年代の青春の酸いと甘いが描かれた物語には、予想外すぎる秘密が…! ヴィレヴァン・iPod・Twitterなどの固有名詞がたくさん出てきて若者らしい空気感がそこかしこに感じられ、風景や感情の描写が秀逸で、世界観に引き込まれた。思わず遠い目をしたくなるような読後感だったけれど、主人公と同じ20代の人は特に刺さる内容じゃないかな。北村匠海さん主演で映画化が決定したとのことで、こちらも観てみたい。

  • sayuri

    イチローでも本田圭祐でもない、どこにでもいそうな20代男子の恋と仕事が洗練された文章で綴られている。明大前で開かれた退屈な飲み会で出会った彼女に一瞬で恋をした僕。彼女という沼にどっぷりと嵌まってしまった僕の生々しくも純粋で熱い気持ちにやられていると128頁で受ける衝撃。このどうしようもなさ、ただただ切ない。仕事に対する情熱も失い惰性で生きる日々。細やかな感情の揺れが手に取る様に伝わる。なりたかった自分と、なれていない自分のギャップはあれど人生は順風満帆には行かない。僕の思いに共感と切なさを感じながら読了。

  • ゼロ

    2012年5月、東京都世田谷区明大前から始まる1つの恋の物語。ファミマやライオンキングや王様のブランチなどの固有名詞が作中で飛び出すので、時代を感じやすい小説。1人の男が、飲み会で運命的な女性と出会い、恋に落ちる。社会に出ても関係は続くけど、思っていた仕事はできず、悶々としている。そんな有り触れた物語でしたが、読み心地は良く、楽しめました。ピークは「現実まみれの夢の国」のホテルで吐露した愛の後悔でしょう。ただ愛する彼女の存在感は薄く、同期の尚人の方が存在感はあった。新社会人が共感しやすい一冊でした。

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