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傷と雨傘

カツセマサヒコ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784838733071
ISBN 10 : 4838733070
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

半径5m。言葉がもたらす小さな奇跡の連鎖。
カツセマサヒコが贈る、極上ショートストーリー
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「しんどい人生の中にある『捨てたもんじゃない』と思える瞬間」
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あなたの人生を振り返ったとき「人生捨てたもんじゃないなぁ」と感じた瞬間は、
いつ、誰に、どんな言葉をかけられたとき?
何気なく耳を傾けていたラジオから、そんな呼びかけがあったとしたら……

本書は、まるでラジオに投稿された十人十色のエピソードを紹介するように、
ありふれた日常に起こる小さな奇跡の瞬間を切り取り、
家族、友人、パートナー、同僚、コンビニ店員、タクシードライバー、SNS投稿者……
心が沈んだあの瞬間を救い出してくれた誰かの「言葉」を主役にした
全34編、全員が主人公の連鎖する物語。

■著者紹介
カツセマサヒコ
1986年、東京都生まれ。Webライターとして活動しながら2020年『明け方の若者たち』(幻冬舎)で小説家デビュー。2021年には川谷絵音率いるバンドindigo la Endの楽曲を元にした小説『夜行秘密』(双葉社)、2024年には長編小説『ブルーマリッジ』(新潮社)、短編小説集『わたしたちは、海』(光文社)を刊行。ラジオ TOKYOFM「NIGHT DIVER」(毎週木曜28時〜) ではメインパーソナリティも務める。X→@katsuse_m、Instagram→@katsuse_m


【著者紹介】
カツセマサヒコ : 1986年、東京都生まれ。Webライターとして活動しながら2020年『明け方の若者たち』(幻冬舎)で小説家デビュー。ラジオTOKYOFM「NIGHT DIVER」(毎週木曜28時〜)ではメインパーソナリティも務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 竹園和明

    出逢いも別れもたくさんある街・東京を舞台に、連綿と繋がる人々をライトに描く掌編作品集。その軽いタッチと瑞々しさは、代表作『明け方の若者たち』同様著者独特のスタイルと言えそうだ。その空気感は他にありそうでないし、ライトなタッチに不思議と好感を抱いてしまう。一話に出て来た脇役がその次の話に主役として登場し、そこに登場した脇役がその次で主役として出て来る…という仕掛けもニクい演出。別れた男にSNSのフォローを外された女子を描いた「修復不可能なくらい壊れないと次の恋には進めない」が特に良かった!。

  • sayuri

    登場人物がリレー形式で繋がっていく34編収録のショートストーリー集。一話の前、序文の二頁だけでちょっと泣きそうになった。カツセさんの言葉が心の奥深いところへとスッと入り込んで来る。各話の登場人物は私達のすぐ隣にいそうな人達ばかり。笑って泣いて、後悔して、また前を向いて。何気ない日常だけど、かけがえのない日常だと気付かせてくれる。物語全体に寂寥感が漂うが、それがなんだか心地良くて、波間に揺蕩っている感覚で肩の力を抜いてページを捲った。傷を抱えた人に、そっと雨傘を差し掛ける事が出来るような人になれればと思う。

  • ひめか*

    しんどい人生の中にある「捨てたもんじゃない」と思える瞬間。それぞれの傷と雨傘となるような言葉を集めた短編集。ライトで読みやすく、苦しい中にちょっとしたことで奇跡を感じたり、その日限りの見知らぬ人や友人との関係の中で心が救われることがある。そうした些細な日常が描かれ、そっと背中を押してくれるような感覚だった。少しずつ短編に出てくる人の関係が繋がっているのも良い。タクシードライバーと片思いの男、珈琲豆の繋がりが面白かった。人との他愛無い会話で笑ったり、小さな喜びや奇跡に気づくのは大事。心が少し前向きになる。

  • akiᵕ̈

    一話読み終えるごとに前話の人物が繋がっていて、そこに新たな人間模様が繰り広げられていく展開に、読み進めていくごとにワクワクした。視点が変われば受け取り方が違う残酷さもあるし、何気にその人の力になっていることもある。色んな人との繋がりがあって、それぞれに頑張っている日常があって、へこんだり傷ついたり癒されたり前を向いていく力が沸いたり。こんな風に多面的に描かれた日常が色んな感情を呼び起こしてくれ、なんだか、ヨシ!と思えた。

  • 桜もち 太郎

    34連作ということは、主人公が34人いるということ。だから一つの物語はけして孤独ではない。当たり前だけど物語の数だけ人生があり、地球に住む全ての人にも、自分にも尊くなければならない人生が必要、と何となく感じた。すべての作品にキラリと光る指針があるところがミソかな。「みんな傷ついていたら、その傷に、それぞれの傘があればいい」、自分にとって守ってくれる傘って何だろう。よくわからないし他力本願かな。「ひとりでいた時間の長さって、人としての魅力の深さに比例するじゃん」、そうだとありがたいのにね。癒やしの一冊。

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