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ぼくの中にある光

カチャ・ベーレン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001160536
ISBN 10 : 4001160536
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
原田勝 ,  

Content Description

嵐のような心を持てあますゾフィア。暗がりや大きな音が苦手なトム。それぞれ親ひとり子ひとりの生活が気に入っていたのに、ゾフィアの父親とトムの母親が恋人になったことから、家族としての新しい暮らしがはじまった。互いを受け入れられないふたりは‥‥。優しさとは、勇敢さとはなにか。注目作家が描く11歳の心。

【著者紹介】
カチャ・ベーレン : 1989年、ロンドン生まれ。大学で英語学を学び、大学院では自閉スペクトラム症の児童の行動に文章がおよぼす影響について研究した。特別支援学校や社会福祉施設で働き、2015年に発達障害を持つ人たちの芸術活動を支援する慈善団体を共同設立。20年、デビュー作『ぼくたちは宇宙のなかで』(こだまともこ訳、評論社)がブランフォード・ボウズ賞の最終候補となり、22年に『わたしの名前はオクトーバー』(同上)でカーネギー賞を受賞。その翌年、本書でふたたびカーネギー賞最終候補となった

原田勝 : 1957年生まれ。東京外国語大学卒。翻訳家。ヤングアダルト小説を中心に英語圏の児童書の翻訳を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Incisor

    活発で感情的なゾフィアと、小柄で内向的で暗闇が怖いトム。11歳のふたりが親の再婚で出会う。互いを受け入れられず、親にも反発する気持ちがそれぞれの視点で交互に率直に語られる。父と娘、母と息子だけだった暮らしから4人での生活、やがて家族に転機が訪れる。ゾフィアとトムの視点のみで語られるので、親の言動も子どもの目を通したもので、ついもっと心に寄り添い、言葉を尽くせばと特に父親に感じながらも、しっかりと自分と向き合いやがて互いを受け入れていく過程がとても頼もしく愛おしい。シドニー・スミスの装画がぴったりで美しい。

  • waraby

    父親と二人で暮らす11歳のゾフィアは、身体の中に嵐を抱えているかのようによく感情が爆発する女の子。母親と二人で暮らすトムは暗闇を恐れていて、眠る時もあかりがないと不安でしょうがない。その二人の父と母が結婚することになり、一緒に暮らすことになって……。 ゾフィアとトムの一人称の語りが交互にえがかれ、それだけで状況が徐々にわからせるという興味深い構成。一筋縄ではいかない家族のつながりの描きかたも深い。 "The Light in Everything" 2022 / 原田勝訳 岩波書店 2024.11

  • shoko.m

    嵐の日に生まれ、心の中に怒りを閉じ込めたように見えるゾフィアは、父親と二人暮らしだった。暗闇や大きな音を恐れるモノづくりが好きなトムは、母親とふたりで生きていた。だが、両親同士の結婚で一緒に暮らすようになり……。ゾフィアとトムによる短いモノローグだけで構成された物語。ふたりだけの暮らしを続けたかったゾフィアとトムのとまどいやつらさ、怒りがしだいに緩み、ほんの少しずつたがいを理解していく様に惹きこまれた。同じ出来事をそれぞれの視点から読むことができ、物語に厚みが感じられる。たくさんの子に読んでもらいたい。

  • asisa

    #2025(58回)夏休みの本緑陰図書中学校

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