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クララとお日さま ハヤカワepi文庫

カズオ・イシグロ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151201097
ISBN 10 : 4151201092
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

クララは子供の成長を手助けするAF(人工親友)として開発された人工知能搭載のロボット。店頭から街行く人々や来店する客を観察しながら、自分を買ってくれる人が来ることを待ち続けている。ある日、ジョジーという病弱な少女の家庭に買い取られ、やがて二人は友情を育んでいくが、一家には大きな秘密があった…愛とは、知性とは、家族とは?根源的な問題に迫る感動作。ノーベル文学賞受賞第一作。

【著者紹介】
カズオ・イシグロ : 1954年11月8日長崎生まれ。1960年、5歳のとき、海洋学者の父親の仕事の関係でイギリスに渡り、以降、日本とイギリスのふたつの文化を背景に育つ。その後英国籍を取得した。ケント大学で英文学を、イーストアングリア大学大学院で創作を学ぶ。1982年の長篇デビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年発表の『浮世の画家』でウィットブレッド賞を受賞した。1989年発表の第三長篇『日の名残り』では、イギリス文学の最高峰ブッカー賞に輝いている。2017年にはノーベル文学賞を受賞。2018年に日本の旭日重光章を受章し、2019年には英王室よりナイトの爵位を授与された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ehirano1

    AIをツールに人間の根源の1つは「苦悩」であるというということを改めて浮き彫りにしているように思いました。一方で、AIがヒトの「苦悩」をも網羅できた時、それは人類にとって果たして・・・

  • ねこ

    近未来、子どもの友達になるAF(人工親友)を裕福な家庭では買う時代のお話。そのAFであるクララ視点で全てが綴られています。感情があり観察が得意で言語対応能力、状況判断が非常に優秀で常に学習し、主人のジョジーに献身的に尽くしています。物語では富める者と持たざる者の溝、人間とAFのもっと大きな溝。そして心と身体の置き換えが不可能である象徴が幾つもありました。AFによる信仰にも驚きました。少し前に母親のVF(バーチャルフィギュア)を作る「本心」を読みましたがどちらも人は最終的にはAIを否定してしまう。悲しいね。

  • ふじさん

    子どもの成長を手助けするAF(人工親友)として開発された人工知能を搭載したロボットのクララと病弱な少女ジョジーやその周りにいる人間たちの心温まるファンタジー。最初は、話の展開について行けず、読み進むのが大変だった。クララは、なぜこんなにも無垢な存在として描かれているのか。人間が知りえる限りの科学知識や常識をデータとして有し、彼女は純粋にお日さまを神として崇め、その神様が恩寵として与えてくれ奇跡を信じている。あまりこの手の作品は得意ではないが、読後に、何とも言えない心地良い余韻が残る作品でした。

  • 夜長月🌙新潮部

    登場人物の誰よりも人間でないクララに感情移入してしまいました。邪心がなく純粋なクララは人の汚れた部分を取り除いた存在かのようです。邪心がないと書いてしまいましたがクララは心を持っているのでしょうか。カズオ・イシグロさんの故意に細部の設定を書き込み過ぎない表現も深みがあります。

  • はっせー

    AIが登場する小説が読みたい人や海外文学が好きな人に読んで欲しい本になっている!カズオイシグロさんはこの本が初読みであった。読み終わって思ったことはなんて温かい本なんだ!ということ。そしてカズオイシグロさんの本を読み続けてみたいということであった!AIロボットからの目線が語られる物語は珍しい。読んでいて少しずつロボットのクララが成長している様子がわかると思う。クララと持ち主のジョジーとの友情物語。優しくもありでも厳しくもある世界感。思い出しても感動出来る!

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