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オッペンハイマー 中 ハヤカワ文庫

カイ・バード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150506063
ISBN 10 : 415050606X
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ロスアラモス国立研究所でオッペンハイマーが指揮する原爆開発は、徹底した情報統制のもと進められた。ジョン・フォン・ノイマンの発見により爆縮というアイデアを得たチームは1945年7月16日、人類初の核実験を成功させる。そして「雲のある日は爆撃しないこと」というオッペンハイマーの言葉を守るように、日本時間8月6日午前8時14分、よく晴れた空から原子爆弾リトル・ボーイが広島に投下された。

目次 : 第2部(承前)(シュバリエ事件)/ 第3部(彼は非常な愛国者になっていた/ あまりにも秘密主義/ オッペンハイマーは、真実を言っている/ 自殺 原因不詳/ 彼女を養女に引き取ってくれない?/ ボーアは神、オッピーはその預言者であった/ ガジェットが文明におよぼす影響/ とうとう、全員がこんちくしょうですね)/ 第4部(このかわいそうな人たち/ 手が血で汚れているように感じます/ ニューヨークだって破壊できます/ オッピーは発疹にかかったが、免疫ができた/ 知識人のホテル ほか)

【著者紹介】
カイ・バード : 1951年生まれ。歴史家・ジャーナリスト。ニューヨーク市立大学大学院レオン・レヴィ伝記センター事務局長。アメリカ歴史家協会会員

マーティン・J・シャーウィン : 1937年生まれ。タフツ大学(マサチューセッツ州)歴史学教授など歴任。広島・長崎への原爆投下に至る米国核政策をテーマにした『破滅への道程』で米歴史本賞受賞。2021年没

河邉俊彦 : 1933年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、三菱自動車工業株式会社勤務の後、“日経サイエンス”の記事をはじめ、経済・法律・文化など多方面の翻訳を手がける

山崎詩郎 : 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。東京工業大学理学院物理学系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • buchipanda3

    ロスアラモスでの核開発が進む中、欧州戦線の終結が見えてきて、研究所内では核の日本投下への疑義が唱えられる。元々、ヒトラーに先んじて所有することが原動力で、学者らはその意義を失っていた。しかしオッペンハイマーは将来の戦争抑止を念頭に軍に異論を挟まず方針に従う。彼は戦況を知らなかったが、その事実は変わらない。核投下前の様々な人達の議論や日記から当時の米国の思惑が読み取れる。また投下後の所内の高揚から恐怖、その複雑な空気感が伝わってきた。戦後、核管理の案が理想通りにならない中、彼の周囲に危うさが近づく。次巻へ。

  • こなな

    『原爆の開発を指揮した理論物理学者、ロバート・オッペンハイマーが、終戦の19年後に被爆者とアメリカで面会し、この際、「涙を流して謝った」と、立ち会った通訳が証言している映像が広島市で見つかりました。』とのニュースをNHKで、6/20ちょうどやっていた。中巻は、黙っていても自然に注目と尊敬を得るというオッペンハイマーがリーダーだったロスアラモスの研究所でのことが書かれている。マンハッタン計画で知られる研究所である。原子爆弾の倫理性と政治性が議論され政治的な提案を持って戦争が終わる可能性もあったとあるが…

  • harass

    最大の敵ナチスは降伏。戦後の米国の最大の敵になるソ連との会談、ポツダム宣言に間に合わせるために、原爆実験は行われ成功する。圧倒的な破壊力の新兵器の実戦に、すでに戦局は決していた日本が選ばれる。最も効果的な投下方法を指導するオッペンハイマー。科学者たちが生み出した原爆は、政治家たちの道具になってしまう。オッペンハイマーは戦後反核活動に携わるのだが… 映画の疑問点を知りたいがために読み出した全3巻であるが、読書の醍醐味を感じさせてくれる。下巻に。

  • 彼岸花

    オッペンハイマーは相変わらず、FBIの執拗な監視を受ける。よく耐え抜いたなと思う。実験が成功し、ついに原爆が無警告で日本に落とされた。敗戦寸前の状態でありながら、このような結果を招いたことは二度とあってほしくない。ほとんどのアメリカ人は被爆の悲惨さを知らず、歓喜していた。戦勝国との明暗がはっきり分かれる。とても苛立たしいが、戦争は互いに不幸を呼ぶだけだ。彼が『原爆の父』として悔恨の念にかられた様子はいたわしい。優秀な科学者らが政治のために利用された悲劇なのだ。核廃絶は、現代も重く困難な課題である。

  • 塩崎ツトム

    JCOの事故やデーモン・コアを見ればわかるが、原子力には「臨界」といって、様々な過失により原子核の「タガ」が外れて、一気呵成にポテンシャル障壁を越えて、もはや過去の均衡には戻れなくなるが、トリニティ実験後に、もはや使うべき相手だったドイツが敗北したあとの様々な政治的な判断(というには不条理が過ぎるが)によって広島・長崎への投下がなあなあに決まっていき、さらにはオッペンハイマーとトルーマンの決裂、フーバーの政治的野心によってもはや「核兵器なき世界」がご破算していくさまは、なんとも怖気がする。

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