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オッペンハイマー 上 ハヤカワ文庫

カイ・バード

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150506056
ISBN 10 : 4150506051
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

1904年ユダヤ系移民の子としてニューヨークの裕福な家に生まれ、幼い頃から学才を発揮したロバート・オッペンハイマー。詩や哲学を愛し、ニールス・ボーアに影響を受けながら物理学者となった彼は、ナチスに対抗し原子爆弾開発を目指すマンハッタン計画に参加、チームの主導者に抜擢される。科学者としての未来が大きく変わり始めた頃、元恋人で共産党員ジーン・タトロックとの関係は密かに続いていた―。

目次 : 第1部(彼は新しいアイデアのすべてを、完璧に美しいものとして受け入れた/ 独房/ とても苦しい日々を送っています/ 勉強は厳しい、しかし有り難いことに楽しい/ オッペンハイマーです/ オッピー/ ニムニム・ボーイズ)/ 第2部(一九三六年、わたしの関心は変わり始めた/ フランクは、それを切り抜いて申し込んだ/ ますます確かに/ スティーブ、君の友人と結婚するよ/ われわれはニュー・ディールを左に追い込んでいた/ 急速爆発コーディネーター)

【著者紹介】
カイ・バード : 1951年生まれ。歴史家・ジャーナリスト。ニューヨーク市立大学大学院レオン・レヴィ伝記センター事務局長。アメリカ歴史家協会会員

マーティン・J・シャーウィン : 1937年生まれ。タフツ大学(マサチューセッツ州)歴史学教授など歴任。広島・長崎への原爆投下に至る米国核政策をテーマにした『破滅への道程』で米歴史本賞受賞。2021年没

河邉俊彦 : 1933年静岡県生まれ。一橋大学社会学部卒。日本アイ・ビー・エム株式会社、三菱自動車工業株式会社勤務の後、“日経サイエンス”の記事をはじめ、経済・法律・文化など多方面の翻訳を手がける

山崎詩郎 : 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。東京工業大学理学院物理学系助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • buchipanda3

    表紙はロスアラモス研究所のID写真だそうだ。40歳頃だろうか。理論物理学者としての地位を確立して自信に満ちた風貌に見える。その聡明さから研究者として順風満帆な経路を辿った彼だが、それ故か自我形成や周囲との関係性で苦悩することもあった。興味深かったのは彼は理数のみならず哲学や文学にものめり込んだこと。彼の人間性の転換期をもたらしたのはプルーストの本だった。その成長は彼を自信へ導く。量子力学界隈の裏話も描かれるが、後半は政治思想面の影響に焦点が当てられる。それは後の彼への処遇を問う鍵となるのだと思う。次巻へ。

  • こなな

    愛情深い家族の中で育ったロバート。両親に溺愛されていたと言っても過言でないくらいだった。母エラの「堂々と目的意識を持って」。陽気な父のジュリアスは子供達にお金を惜しまず使った。兄弟仲もよかった。ロバート少年は鉱石、ブロック、小説や詩が好きだった。12歳の時、地質学者と岩石コレクター達に講義をすることになったほど。しかし頭脳が良すぎて鬱に悩まされる。鬱の突破口になったのがプルーストの『失われた時を求めて』だと。そして錚々たるメンバーとゲッチンゲンで研究、学ぶことになる。主義主張、政治の渦に巻き込まれていく…

  • harass

    映画を見るが正直50名以上の登場人物などに困惑し、解説動画もみるが、当時の米国史の知識が曖昧なのもあり、結局原作ノンフィクションを手に取る。新型爆弾開発プロジェクトのトップに任命されるところで上巻は終了。当時、共産主義への共感は当たり前にあったのだが、彼は正式な党員という決定的な証拠はなかった。ちょっと驚いたのは、英国留学時代の彼の不安定な時代の象徴かと思った、映画の毒リンゴ事件は実際にあって発覚し、問題になったが親が働きかけてもみ消しただとか。中巻に。

  • 塩崎ツトム

    量子物理学の世界に颯爽と現れたジェネラリスト・オッペンハイマーの伝記。彼がいなくても、きっとどこかで原爆は造られただろうが、この男が存在しなかった歴史というのもまた想像できない。上巻は彼の出生から教育、家族、共産党とのつながり、そしてマンハッタン計画の始動まで。

  • かんやん

    労作かと思うが、とにかく取材したことを全部注ぎ込むような書き方は疑問。編集者が仕事してない? それに物理学者の伝記は、やはりサイエンスライターが書いた方が面白いんじゃないのかな。監修している物理学者は、「本書の主題は原爆と科学というよりは、どちらかと言うと政治と共産主義である」と。上巻しか読んでないけど、正に政治と共産主義の話であって、原爆と科学を期待していた読者としては、ガッカリ感は否めない。続きは、もういいかな。翻訳も良くないと思います。

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