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Plurality

オードリー・タン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784909044570
ISBN 10 : 4909044574
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

全世界で大反響!
米TIME誌でも取り上げられた話題の書が、サイボウズ式ブックスから遂に刊行!

プルラリティ――それは、「違い」を乗り越え協働するための技術
次代の世界的カリスマ・オードリー・タンとマイクロソフトの首席研究員にして気鋭の経済学者・グレン・ワイルが描く、テクノロジーと民主主義の未来

ダライ・ラマ14世、中華民国前総統・蔡英文、イーサリアム創設者・ヴィタリック・ブテリンなど、各界から賛同の声が続々!

多元性という広大無辺の広がりの中で、それぞれの生命は唯一無二の尊い存在である...外部の状況がいかに危ういものであろうとも...分かち合う善の種が大地を突き破り、共感、喜び、調和の花へと開花するよう、積極的に行動しよう。
- チベット ダライ・ラマ14世法王

民主主義は相反する価値観の対立であった。しかし台湾では、民主主義は多様な価値観の対話となっている。オードリー・タンは、イデオロギーの制約を超越した「デジタル・デモクラシー」を創造する方法を示してくれた。
- 蔡英文 中華民国前総統(台湾)

技術的に進歩し、政治的に挑戦的で、急速に進化する21世紀において、自由で開かれた未来とはどのようなものだろうか?グレン、オードリー、そして共著者たちは、説得力のある展望を提示している。
- ヴィタリック・ブテリン イーサリアム創設者

Pluralityは台湾のデジタル民主主義の立役者で、デジタル大臣をつとめたオードリー・タンとマイクロソフト首席研究員をつとめ、数学を駆使して新しい社会制度を設計してきたグレン・ワイルが提唱するテクノロジーについての新たなビジョンです。
今日の世界では、ITやAIが急速に発展しています。その一方で、フェイクニュースによる社会的な分断や、AI顔認識監視カメラなどによる権威主義的な監視によって、民主主義を損なう可能性などが危惧されています。
そのような中で、Pluralityは、1つの視点や考え方だけでなく多様な視点や考え方を認め、テクノロジーと民主主義の共存を目指すことで、社会的・文化的な違いを超えて、深い理解と尊重、そして無限の未来を育むための新たな道を示そうとしています。

たとえば、Uberが台湾に上陸したとき、世界のほとんどの地域でそうであったように、ライドシェアリングの規制に関する賛成反対が多くの論争を巻き起こしました。 しかし、台湾はデジタル技術(vTaiwanプラットフォーム)を用いて市民の意見を集約し、深い対話を促進することで、賛成派・反対派の双方が合意できる妥協点を見つけ出しました。
このような技術は、対立を助長するのではなく、対立する勢力の間に共感的なつながりを与え、社会的結束や合意形成のための協力的な力になる可能性を秘めています。
Pluralityは、誰一人取り残さないようにしながら、人間関係を根本的に豊かにするための概念とツールを提供するものです。

【著者紹介】
山形浩生 : 1964年、東京都生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科修士課程およびマサチューセッツ工科大学不動産センター修士課程修了。評論家、翻訳家、開発コンサルタント。開発援助関連調査のかたわら、経済、環境問題からSFまで幅広い分野での翻訳と執筆を行う

オードリー・タン : 台湾の初代デジタル省大臣。世界初のノンバイナリー閣僚。幼少期から独学でプログラミングを学習。14歳で中学を自主退学し19歳で起業家となる。その後、シリコンバレーのテクノロジー企業に招かれる。2014年よりアップルのアドバイザーとなり、Siriの開発に参加。35歳のとき史上最年少で行政院(内閣)に入閣。デジタル担当政務委員に登用され、部門を超えて行政や政治のデジタル化を主導する役割を担った。コロナウイルス対応では、マスク在庫管理システムを構築、感染拡大防止に大きく寄与した

E・グレン・ワイル : 経済学者。マイクロソフトリサーチの特別プロジェクト「Plurality Technology Collaboratory」を創設し、研究リーダーを務める。「Plurality Institute」創設者兼理事長。学術界、政府、芸術、テクノロジーなど幅広い分野での業務提携や実験的プロジェクトを通じて、民主的なイノベーションと制度設計に取り組む非営利団体「RadicalxChange」の創設者でもある。過去にはシカゴ大学、プリンストン大学、イェール大学で経済学を教えた経験を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ほんメモ(S.U.)

    plurality(多元性)という概念に初めて触れ、考え方を学ぶことは非常に勉強になりました。特にdiversity(多様性)との違いは、最初はピンときませんでしたが、様々な分野におけるpluralityについて一冊を通して涵養された感じで最終的に理解できました。ただ、著者のタン氏とワイル氏が、"世界はPLURALITYで良くなる"となぜ純粋に信じる事が出来るのか、私には理解できないでいます。悲しい事だけど、彼らが想像するより世界は悪意に満ちていて、人々や国々はそれぞれ利己的な振る舞いをするものだから。

  • iwtn_

    ざっくり言うと多元主義の解説本。台湾の事例や特に第4章は自分の興味の対象についてのことで、知らないことも多く勉強になった。全体的な方針としても賛成の立場を取れなくもない。しかし、第5,6章の半分ぐらいは、没入型共有現実といった、まだまだ実現不可能そうな技術が前提となっており、かなり眉唾。世界を変えるというよりは社会を変えると言った方が良いし、物理的身体や現象を軽視している印象。また、現在起こっている戦争について言及しないのは、お花畑な論に見える。専門用語が多く索引が欲しいが、まぁ自分で作るのが良いのか。

  • 小鳥遊 和

    前半の要約:情報技術は自由な民主主義社会の位置する狭い回廊(アセモグル他の語)を、社会崩壊と専制主義という両側から挟撃している。情報時代にはSynthetic Technocracy、Corporate LibertarianismとDigital Democracyの3イデオロギーが選択肢で、ITと民主主義が味方になる3つめを探求したい。成功例として西側諸国左派はスカンジナビアを、右派はシンガポールを誉めるが、民主主義への高い信頼と参加水準を示す台湾は左右どの立場にも模範を提供でき、多くの研究に値する。

  • chiro

    社会的差異を超えたコラボレーションのための技術としてPluralityという概念が提唱されている。それに対する立場として現在のアメリカで進められているネオリベ的な動きをトランプやその周辺がどの程度理解して進めているのか。ほぼ無自覚なことは想像に難くないがそうした視点で我が国を見つめて見るとそうした意志さえも感じられない状況には絶望感しかないがこの著作でも取り上げられている安野貴博の動きには大きな期待を抱かせてくれる。

  • 薫風

    民主主義の崩壊とナショナリズムの台頭に対しITが与える影響を分析した、政治学×デジタル社会学の良書。かの有名なオードリー・タン氏が著者ということもあり、台湾の国際情勢やデジタル民主主義に関する記述が豊富で、彼の国に興味のある方は特に面白いと思います。分断を助長する昨今のSNSは人類にとって善なのか悪なのか、考えさせられる一冊です。

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