オーギュスタン・フリシュ

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叙任権闘争 ちくま学芸文庫

オーギュスタン・フリシュ

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480099938
ISBN 10 : 448009993X
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十一世紀から十二世紀にかけ、西欧では聖職者の任命をめぐり教俗両権の間に巨大な争いが起きた。この出来事を広い視野から捉えた中世史の基本文献。

【著者紹介】
オーギュスタン・フリシュ : 1884‐1951年。南フランス・モンペリエ生まれ。パリ大学に学び、ボルドー大学教授を務めた後、1949年までモンペリエ大学教授。フランスの代表的中世史・教会史家の一人

野口洋二 : 1933年、東京生まれ。1960年早稲田大学大学院修了。1966‐68年ジュネーヴ大学留学。早稲田大学名誉教授。中世宗教政治史・文化史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ゲオルギオ・ハーン

    もとは1946年に発表されたものを全訳して72年に日本で発行された一冊。世界史の教科書にも載っている聖職者の『叙任権闘争』について『カノッサの屈辱』も含めて詳しく書かれている。読む前のカトリック教会の聖職者叙任権は教会に主導権があると思いきや、神聖ローマ帝国ではそうでもなく、皇帝側の圧力などによる非公式な方法で干渉し、教会の意向を曲げて任命されていたそうだ。そこでグレゴリウス7世は教会法規を根拠に違法な任命を否定し、聖務禁止令や破門も行った。それは、皇帝と教会の叙任権に対する長い交渉の始まりだった。

  • mahiro

    世俗権力である神聖ローマ帝国皇帝と教皇座の間で争われた叙任権闘争が、カノッサの屈辱でピークに達し、ヴォルムスの協約で落とし所を迎えるまでの経過?かな…結構昔の著作で、人に面白く読んで貰おうとは思ってない文面なのでとても読み難かった、世界史で習ったカノッサの屈辱にはこういう背景があっとのかとか、ハンイリヒ4世も抜け目なさすぎカノッサの後で結局教皇を追いつめてるしな…とかの感想位しかわかない💦しかしこのハインリヒ4世の子孫は後にやはりローマ教皇と争ったフリードリヒ(フェデリコ)2世だった?ような?

  • MUNEKAZ

    原書は1946年刊行。叙任権闘争を、グレゴリウス7世の改革に端を発する、国王と教皇の法律上の争いと捉えた一冊。ドイツばかりではなく、英仏の叙任権闘争にも目配りすることで、前者では皇帝教皇主義とも結びついて国制上の大問題になったのに対し、それが無い後者の国々ではすんなり落着へと至ったことがよくわかる。ただ訳者のあとがきにもある通り、教会側からの視点に立った内容のため、この闘争が各国にもたらした影響が述べられていないのは片手落ち感。また改革の理由を、聖職者のモラルのみに求めているのも時代を感じてしまう。

  • marty@もぶおん学

    カノッサの屈辱のエピソードで有名な西欧中世の教会と俗権と緊張関係はなぜ発生したのか。約1000年前、司教職を世俗の君公から金銭で買い取るシモニアと呼ばれる慣習が横行しており、これがニコライスムと呼ばれる聖職者たちの主に性的な堕落につながっていた。本書は、叙任権闘争をこうした悪弊を根絶しようとする教皇や教会の改革運動と捉え、神聖ローマ皇帝や英仏国王から叙任権を奪還し、政教分離の萌芽ともいえるヴォルムスの協約の妥結までの過程が詳述される。もとは創文社の歴史学叢書の専門書ということで、文庫ながら読み応えは十分。

  • feodor

    中世の「叙任権闘争」について、ドイツ対イタリア(教皇)てはなく、とくにフランス、イギリスにも目を配って著されたもの。その後、パスカリス2世の強制された宣言、そしてカリストゥス2世とハインリヒ5世との間のヴォルムス協約による解決。叙任権についてはある程度理解していたが、その中でのシャルトル派の折衷案が実際には効果を発したのだなというのがわかる。ヘンリー1世、ルイ6世などかなり敏感である君主もいて、こうしたキリスト教的君主の存在もあって、叙任権闘争は終わっていったのだなとも思う。

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