Product Details
ISBN 10 : 4150504725
Content Description
のちに脳神経科医になるサックス先生は子供のころ、化学に夢中だった。いつも指先を粉塵で黒くして、金属をはじめとする物質の化学的な振舞いの面白さを説き語ってやまないおじ、「タングステンおじさん」がいたからだ…サックス先生が暖かな家族に囲まれて科学への憧れを育んだ楽園の日々が、ノスタルジー豊かに綴られる。同時に化学の発展史が一風変わった切り口から紹介される、出色の自伝的エッセイ、待望の文庫化。
目次 : タングステンおじさん―金属との出会い/ 「三七番地」―私の原風景/ 疎開―恐怖の日々のなかで見つけた数の喜び/ 「理想的な金属」―素晴らしきタングステンとの絆/ 大衆に明かりを―タングステンおじさんの電球/ 輝安鉱の国―セメントのパンと鉱物のコレクション/ 趣味の化学―物質の華麗な変化を目撃する/ 悪臭と爆発と―実験に明け暮れた毎日/ 往診―医師の父との思い出/ 化学の言語―ヘリウムの詰まった気球に恋して〔ほか〕
【著者紹介】
オリヴァー・サックス : 1933年、ロンドン生まれ。オックスフォード大学を卒業後、渡米。脳神経科医として診療を行なうかたわら、精力的に作家活動を展開し、優れた医学エッセイを数多く発表する。2007〜2012年、コロンビア大学メディカルセンター神経学・精神医学教授、2012年からニューヨーク大学スクール・オブ・メディシン教授を務める。2008年に大英帝国勲章コマンダーを受章。2015年死去
斉藤隆央 : 1967年生、東京大学工学部工業化学科卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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