オラフ・オラフソン

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Books

ヴァレンタインズ

オラフ・オラフソン

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Product Details

Genre
：
Literature
ISBN/Catalogue Number
：
ISBN 13 : 9784560090152
ISBN 10 : 4560090157
Format
：
Books
Publisher
：
白水社
Release Date
：
April/2011
Release Country
：
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
岩本正恵 ,  

Content Description

「一月」から「十二月」まで、夫婦や恋人たちの愛と絆にひびが入る瞬間を鋭くとらえた、Ｏ・ヘンリー賞受賞作を含む１２篇。現代アイスランド文学の旗手による、珠玉の第１短篇集。アイスランド文学賞受賞作。

【著者紹介】
オラフ・オラフソン : １９６２年、アイスランドのレイキャヴィク生まれ。ウィーン奨学金を得て、アメリカのブランダイス大学で物理学を学ぶ。ソニーなど世界的エレクトロニクス企業で活躍するかたわら、８６年から小説を執筆。戯曲を含む多くの作品を発表し、母国アイスランドではベストセラーになっている。『ヴァレンタインズ』は２００６年のアイスランド文学賞を受賞。アイスランド語と英語の両方で執筆し、英語ではこれまでに長篇を三作発表している。Ｏ・ヘンリー賞受賞作を含む『ヴァレンタインズ』は、英語では初の短篇集

岩本正恵 : １９６４年生まれ。東京外国語大学英米語学科卒。翻訳家（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

（「BOOK」データベースより）

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Book Meter Reviews

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  • あさうみ

    読了日：2019/08/13

    こ　れ　は！アイスランド作家の短編集ということで興味惹かれ。男女の恋愛をテーマに編んであるのだが、ふとしたことから関係がひび割れ避ける。厳しく突き刺さる。もう一編くらい甘い幸せな雰囲気で終わってもいいんやないのと泣き言をいいたくなるが…既婚の方は違う感想をもつのかな。

  • 藤月はな（灯れ松明の火）

    読了日：2016/02/14

    家族や恋人などの親しい関係では、不愉快でも感情を麻痺させないと一緒に暮らしていけない時が必ず、ある。決して忘れられない思い出を隠しても僅かな隙間に指を差し入れてソっと見つめるような短編集。「三月」の不妊の夫婦の張り詰め感がキツく、「四月」の夫婦の不信では認識の違いの発覚から始まる『フレンチアルプスで起きたこと』を連想。「五月」の「別れると寂しいから近所に住むわ」と言いながらヨハンには「動揺する権利はあるが今は怒りを表現する時じゃない」というカレンの身勝手さにはヨハンもああなるしかなかったと思わざるを得ない

  • キキハル

    読了日：2012/04/19

    「恋人たち」と題するこの本はひと月に一つずつ１２の短編を収めるが、微笑ましい話はまったくない。これは人が結ぶ関係に傷ができ、ひびが入り、やがて崩壊する物語だ。別れには様々な形と経緯がある。小さな嘘。些細な裏切り。まやかしの微笑。彼らはみんな感情を押し包みがちだが、それはアイスランドの風土と深く関わりがあるという。無駄をそぎ落とした静謐な文章からも窺える。冷たく静かで、けれども内面では熾火のようにくすぶる愛憎。特に二月と三月が身に染みた。修復不可能でも耐えてしまうのか。私ならどうするだろうと考え込んだ一冊。

  • ちえ

    読了日：2024/05/05

    アイスランド出身でアメリカで生活する作家。 恋人たち(＝ヴァレンタインズ)というタイトル。1月から12月まで12組の別れ、すれ違い。生活は安定して表面上は淡々と過ごしている中での騙し、裏切り、嫉妬など。私自身にもある感覚を引きずり出されるものも。作者のルーツへの想いと縛りが主人公達の根っこにある話も多く、移民国家アメリカが生み出すたくさんの作家へと思いが繋がる。それぞれ味わいの違う１２粒のビターチョコレートという趣で良かったです。

  • はる

    読了日：2020/02/22

    子供ができない夫婦のスキー場でのお話し、切なかったな。

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