オノレ・ド・バルザック

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バルザック「人間喜劇」セレクション 第13巻

オノレ・ド・バルザック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894341463
ISBN 10 : 4894341468
Format
Books
Publisher
Release Date
September/1999
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    人間喜劇の最後にバルザックが書いた作品。読後の悪さもここに極まれり、との感もあるが、なぜこんなことになってしまったのか考えてみる。鑑識眼があったところで、溜め込むのは悪趣味であり、昔は慣習が違ったにせよ、人の食卓を当てにするのも情けない話だ。だから、ポンスは自業自得。シュムッケも心から気にかけてくれた善人がいるのだから、これもよし。悪人たちが死に向かう枕元で誰が本気で悲しむか、比較すればいい。願わくばトロピエールを誰か救ってやってくれないだろうか。

  • みつ

    バルザック最後の長篇。これまでの作品に登場した破格のスケールの悪人は影を潜めた印象。その代わり、次々に登場する人物(かつて他の作品で登場した人物も多数)が、揃いも揃って欲に目が眩み、策謀を凝らす様がなんともやり切れない。ポンスはもともとローマ賞を得た作曲家なのに、今やその栄光も過去のものとなり、美食(料理の描写はさほど豪華ではないがいずれも美味しそう)と収集に情熱を注ぐ日々。同居人との一見つましい生活の背後にある財産に眼をつけた、シボの上さんの豹変する様が凄まじい。医師役がビアンションでないのも納得。➡️

  • きりぱい

    見た目が醜悪で金もない音楽家ポンス。それだけでも哀れなのに、収集するコレクションに相当な値打ちがあると漏れた時、あわよくばどころか実力行使でぶんどろうとする輩が芋づる式に出てくる!誰もが我が物となった妄想につき動かされ、はめられる側がすがる手はことごとく毒されていてもう胸が痛い!あまりの痛々しさに涙を誘われるのだけど、善良ながら美食に目がないポンスはともかく、純粋すぎて、しゃんとしろ!と言いたくなるシュムッケは、何ともいかんともしがたく・・。

  • noémi

    バルザックの最高傑作にして最後の作品。確かに!確かにその通りだが、「悲惨」の一言に尽きる。醜悪で無力な老人であるポンス。実は彼は莫大な骨董のコレクターだった。そのコレクションへ蠅のように集る有象無象の輩。何が恐ろしいかといえば、この悪人どもは普段、ひっそりとまじめに生きているごく普通の市井の人なのだ。そして、ひとたび大金を掴むチャンスを目の当たりにすると、人間は醜く狂えるのだ、こう、いともあっさりと。しかし、そんな人間に創りだされる芸術作品の美しさ、汚れのなさよ。まさに神の恩寵は人には計り知れない。

  • 秋良

    お金が絡むと人間は変わる。善人だって悪人になる。なんと言うか生々しい。

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