Product Details
ISBN 10 : 4588011243
Content Description
哲学がまず着手すべき課題は、思考を方向づける何らかの基準ないし手続きが、なぜわれわれにとって権威を持ち、なぜ理性の基準とみなされねばならないかを示すことである。理性・行為・自由に関して、カント自身が説明する文脈にカントの倫理学を位置づけ直し、正義、義務、人格、他者、合意の問題、子どもたちの権利と生活の問題なども論じて、実践哲学の新たな可能性を提唱する。
目次 : 第1部 理性と批判(カントの企てにおける理性と政治/ 理性の公共的使用/ 『基礎づけ』第三章における理性と自律/ 行為、人間学、自律)/ 第2部 格率と義務(行為における一貫性/ 合意する大人の関係/ 普遍的法則と目的それ自体/ 美徳なき時代におけるカント)/ 第3部 カントの倫理学とカント主義的倫理学(実例の力/ 子どもたちの権利と生活/ 倫理学における構成主義/ 正義と慈愛という偉大な原理)
【著者紹介】
オノラ・オニール : 1941年生まれ。ケンブリッジ大学名誉教授。英国貴族院議員。オックスフォード大学で哲学と心理学を学び、ハーバード大学でジョン・ロールズのもとで博士号を取得。コロンビア大学、エセックス大学、ケンブリッジ大学などで教鞭を執り、英国学士院院長、英国哲学会の初代会長などを歴任
加藤泰史 : 1956年生まれ、名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。椙山女学園大学国際コミュニケーション学部教授、一橋大学名誉教授、哲学、倫理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
Customer Reviews
Recommend Items
Feedback
Missing or incorrect information?
Product information of this page .
