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格差の起源 なぜ人類は?栄し、不平等が生まれたのか

オデッド・ガロー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784140819111
ISBN 10 : 4140819111
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

30万年近く前にホモ・サピエンスが誕生して以来、人類史の大半で人間の生活水準は生きていくのがぎりぎりだった。それが19世紀以降、平均寿命は2倍以上に延び、1人当たりの所得は世界全体で14倍に急上昇した。いったいなぜこの劇的な経済成長が生じたのかを本書前半で説く。それを踏まえて後半では、なぜ経済的な繁栄は世界の一部にとどまり、今なお国家間に貧富の差があるのかを考察し、その根源をたどる。人類史を動かす根本要因に着目した“統一成長理論”にもとづいて、究極の謎を鮮やかに解き明かした世界的話題作!

目次 : 人類史の二つの謎/ 第1部 何が「成長」をもたらしたのか(最初の一歩/ 停滞の時代/ 水面下の嵐/ 蒸気エンジン全開!/ 停滞から成長へ/ 約束の地)/ 第2部 なぜ「格差」が生じたのか(光と影/ 制度の痕跡/ 文化的な要因/ 地理が落とす影/ 農業革命の遺産/ 出アフリカ)

【著者紹介】
オデッド・ガロー : ブラウン大学経済学教授。ルーヴァン・カトリック大学およびポズナン経済大学から名誉博士号を授与される。アカデミア・ユーロペアの外国人会員(名誉会員)。計量経済学会の選出フェロー。「経済成長ジャーナル」の編集長を務める。「統一成長理論」の創始者であり、人類史の全過程にわたる発展のプロセスの理解と、停滞から成長への移行や世界規模の巨大な格差に根深い要因がいかなる役割を果たしたかの理解に貢献してきた。さらに、人類の発展プロセスに適応や多様性や格差がどんな影響を与えたかの調査を他に先駆けて行ってきた。この分野に捧げた生涯の研究成果とその洞察をさまざまな講演で発表してきたが、本書(The Journey of Humanity)ではその知見のエッセンスを収載し、30か国で刊行予定の話題作となった

柴田裕之撮影 : 翻訳家。早稲田大学・Earlham College卒業

森内薫 : 翻訳家。上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • trazom

    ずっと一定の生活水準を保ってきた人類が、19世紀初頭に突然、持続的経済成長の時代に入ったのはなぜかと問う。マルサスの停滞と現代の経済成長を一つの「統一成長理論」として説明しようというのが著者の趣旨だが、(私の理解力の乏しさが原因だが)うまく納得できない。格差の要因として、地理的条件、農業革命の遺産、人的資本への投資、民主的な社会制度、社会の多様性などの要素が考察されているが…。本書では地域間・国家間の格差が扱われているが、現代では、一つの社会の中での階層的な不平等が生む分断が顕著になってきている気がする。

  • パトラッシュ

    人類が教育と技術の進歩でマルサスの罠を脱し、生活を向上させる成長をもたらしたとする前半部は納得できた。戦争やパンデミックを重ね多くの犠牲を出しながら脳の進化と環境への適応が進み、人口増を賄える農業や工業を発展させたのは間違いない。そうした進歩の恩恵は平等には行き渡らず、植民地支配や制度的地理的要因から今日に至る矛盾と不平等の原因となったところまでは後半も理解できた。しかし先行者利益も消滅した後の発展するため移民による多様性を重視するのは、異なる文化が同一地域で平和共存する能力を信用できない点で疑問が残る。

  • よしたけ

    人類発展歴史を俯瞰、その後如何に格差が生まれたのかを考察。地理的な特性と人口集団多様性が格差の要因。欧州や北米では成長を促すような地理や人の多様性から、文化の特性や制度の特徴が環境に迅速に適応し、技術進歩が加速化し、人的資本の需要爆発が引き起こされ、出生率が急落して成長の時代への移行が始まった。他方、中国やオスマン帝国では地理や多様性と文化や制度の相互作用のせいで社会発展が遅れた。近代以降の発展の鍵は、技術革新の驚異的な加速、大衆教育の登場、児童労働の撤廃、そして女性の社会進出と出生率の低下だと分析する。

  • ひこうき雲

    「統一理論」とか、出アフリカに始まる「多様性」とか難しいこと書いてるけど、今の国家間の経済的格差は、工業化への移行ペースの違いだけじゃないかと思います。

  • Koichiro Minematsu

    思っていたイメージがあるのだが、とりあえず1部終了で格差の理由が「生活水準」「出生地」とあるようだ。そうであるイメージだっただけに、辛くなるよね。2部以降でしっかりと把握しようと思う。

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