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ホシムクドリがうたう歌

オクタヴィー・ウォルタース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784911344026
ISBN 10 : 4911344024
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

歌をうたおう、ホシムクドリはおもった。
こうやってみわたせば、せかいはすてきなものにあふれているという歌。それをみんなのまえでうたうんだ。
ナラの木にすむキツツキにはなしてみた。
そういうことなら木についてかならずうたってもらいたい、とキツツキは言った。天と地のあいだにぴったりとおさまってどんなふうに空をささえているか。きをつけていると、みえてくるから‥

自分が美しいと感じるものを歌にして、みんなにも教えたい。そんなホシムクドリに対して、「そういうことなら」とほかの鳥たちもそれぞれの見ている世界にある美しさ、素晴らしさを次々に教えてくれました。フクロウは夜の色の複雑さを、カモのお母さんは生きていくことの簡単さを、コマドリは命の終わりと始まりを。そうしてできた歌は‥

なにを美しいと思うかは、ひとそれぞれに異なるもの。他者の多様な視点を受け入れ、少し見方をかえるだけでも、今まで気づかなかった美しさ、知らなかったすばらしい世界が、もっともっと見えてきます。
?をすませば、きこえる。?をこらせば、みえる。??きみにもみえる?

オランダの版画家で、作家でもある著者がはじめて手がけた児童書です。イエローが映えるモノクロの版画は、読み手の想像力を広げてくれます。文章もふくめて一つの絵のような、芸術的な絵本。2022年「銀の?筆賞」受賞作品。

<制作者コメント>
大空を飛ぶホシムクドリにとっての美しいものは、空から見下ろす景色。では、夜に活動するフクロウはなにを美しいと思っているのでしょうか。クジャクは?子連れのカモは?立場が違えば見えてくるものも変わります。あなたが誰かにお薦めしたいと思う身近な美しさはなんでしょうか。

【著者紹介】
オクタヴィー・ウォルタース : オランダの作家、版画家、イラストレーター。大学で法律とオランダ語・オランダ文学を学び、2016年に小説『Voorland』で作家としてデビュー。2020年には自身のうつ克服の過程とコロナ禍のオランダを切り取った『Slot』を発表。3作目、初の絵本となる本書は、オランダ語の優れた児童書に贈られる「銀の石筆賞」を2022年に受賞したほか、各国で翻訳刊行され、さらに2024年のIBBY(国際児童図書評議会)オナーリストに推薦されるなど、国内外で高い評価を得ている

塩〓香織 : 翻訳・通訳者。オランダ語、英語、ドイツ語の翻訳を手がける。オランダ南部、ベルギーとドイツとの国境近くに在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やすらぎ

    モノクロ版画に黄色が映える絵本。豊かな森を軽やかに飛びまわり、キツツキ、カワセミ、コマドリなど、たくさんの鳥に話しかけている。この星を支えているすべてのものへの感謝を歌で伝えるために。作者の住むオランダの街には、今年も北の空からホシムクドリがやってきたのだろうか。夏羽の光沢、星状の斑点、季節によって色が変わるという印象的な黄色いくちばしを版画にして残したかったのだろう。やさしい瞳のフクロウに教わった夜、闇はあらゆる色が混じりあっている、その趣深さをどう歌で表現したのだろう。森の囀りに私たちも癒されている。

  • Roko

    様々な鳥たちから、木についてとか、夜の色の複雑さについてとか、いろんなリクエストをもらいます。それぞれが大事だと思っていること、愛していることをホシムクドリに託したのですね。ホシムクドリが歌ったのは、どんな歌だったのかしら? #ホシムクドリがうたう歌 #NetGalleyJP

  • anne@灯れ松明の火

    新着棚で。色数を抑えた表紙は、少し地味な印象。版画だそうだ。でも、抑えてあるからこその美しさもある。黄色い嘴うや足が映えている。初めはスルーしていたが、気になってきて、読んでみた。「せかいはすてきなものにあふれているという歌」を歌いたいと思ったホシムクドリ。いろんな鳥たちから歌詞に入れたいものを聞きまわる。出来上がった歌は、大切なものをいっぱい詰め込んだ、豊かな歌。鳥だけでなく、私たちも一緒に歌いたい。

  • もちこ

    淡々とした文章と、リアルな鳥の版画で、世界の美しさを描く。 ホシムクドリが歌うのは、キツツキが話す木のこと、フクロウが語る夜の色のこと、コマドリが教えてくれた枯れる花の美しさ、カモが語る生きることの簡単さなどなど、世界にあふれている美しいものたち。 黒と白が大部分の版画なのに、淡々とホシムクドリが集めていく素敵な世界の粒たちが、最後にはキラキラと輝いて見える不思議。 心が洗われる絵本でした。

  • 今庄和恵@マチカドホケン室コネクトロン

    ディスプレイで見る字は「見るもの」で、本で見る字は「読むもの」、脳を使う場所がなんか違うらしい。絵本に載っている字とは絵の一部なのだな。違うフォントを使われていたら、引き込まれ方が違うだろう。カワセミの項の水面に写る描写、素晴らしい。ホシムクドリはいろんな鳥にそれぞれの大切なものを聞いて廻る。大切なものを持たないものなどいない。誰もが持っている大切なものを大切にしなくては(馬から落ちて落馬した)と思わされた。尋ねること、尋ねられること、効果的。

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