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消え失せた密画 中公文庫

エーリヒ・ケストナー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122075139
ISBN 10 : 4122075130
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ベルリンで長年真面目に働いてきた肉屋の親方キュルツは、突然すべてが嫌になって家を飛び出し、デンマークの都市コペンハーゲンにやって来た。そこで高価な密画をベルリンまで運ぼうとする女性に協力を頼まれる。盗賊団や、謎の青年から狙われる密画を、人の良いキュルツは守れるか‥‥。「抵抗の作家」がナチスからの迫害下に著した、登場人物すべてがどこか憎めない痛快ユーモアミステリー。〈解説〉深緑野分

【著者紹介】
エーリヒ ケストナー : ドイツの詩人・作家。1899年ドレスデン生まれ。第一次世界大戦で徴兵、除隊後、大学で文学を修めるかたわら文筆活動を開始。1929年に発表した『エミールと探偵たち』で児童文学作家として知られるようになる。ファシズム批判・自由主義的作風から、33年発表の『飛ぶ教室』を最後にナチスによってドイツ国内での出版を禁じられ、焚書処分を受ける。第二次大戦後、西ドイツのペンクラブ会長。60年国際アンデルセン賞受賞。74年、死去

小松太郎 : 1900(明治33)年、大阪生まれ。慶應義塾大学を経て、ベルリン大学を卒業。帰国後、法政大学で教鞭をとるかたわら、ドイツ語の翻訳を手がける。74(昭和49)年、死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ムーミン2号

    かつて創元推理文庫で刊行されていたものの再刊版。ケストナーさんが執筆禁止期間中(1933-1945)に書いた三編のユーモア小説の内の一つで、密画をめぐっての強盗団との攻防が面白く、本物とイミテーションとがあっちへいったりこっちへ来たりを繰り返し、果てはどちらが本物かが最後の方までわからなくなるような展開が面白い。軽妙で洒脱かつ痛快な面もあるユーモア小説は、そうそうものにできるものでもないだろうと思うけど、ケストナーさんはそれを見事にやってのけている。

  • Ryuya Matsumoto

    『飛ぶ教室』のケストナー。シリアスさはないけれど、ほのぼのと楽しめました。僕にとっては訳も含めて昔感がいい感じ。「ごわす」はちょっと引っかかったけど。

  • Alm1111

    誰も死なないミステリー。こういうのってありだよね。日常をベースにこんなに面白く語れるのはケストナーだからかな。(毎回殺人事件が起きなくても物語は成立するのだよ●ナン君)マンネリな毎日が突然嫌になって飛び出した肉屋の親父。旅行先でとある美女に出会った途端、何者かに追われる身になる。本物の宝と偽の宝、そこに謎の男が加わってさらにもつれる逃走劇。登場人物は誰も人間臭くてどこかお人好しだったり抜けてたり。最後の大団円はさすがケストナー。気持ちよい幕引きだ。これがナチス政権下で書かれたなんてなあ…

  • おだまん

    大人版エーミールと探偵たち!子どももきっと楽しめると思うけど、れっきとした大人向け。それなのに小学生でエーミールと探偵たちを読んだときの気持ちのようにワクワク。時代背景など考えたくないくらい楽しかった。

  • Inzaghico (Etsuko Oshita)

    30年間働きづめだったドイツ・ベルリンの肉屋のおやじが、何もかもうっちゃって、家族に黙ってベルギーに旅行に行く。そこで美女と出会うが、ホルバインの密画をめぐる事件に巻き込まれる。おまけにシュっとした、だけと人を食った若者もいっちょかみしてきて……。 亡命した作家の仲間からは「権力に屈した」と批判されたケストナーだが、圧政下で誰も死なないユーモア・ミステリに喜んだ読者もいただろう。 悪者たちも、警察や市民の目をごまかすために、風船を手に大声で歌をがなりながらバスで移動するなんて、ちょっと笑ってしまう。

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