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自由からの逃走

エーリッヒ・フロム

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488006518
ISBN 10 : 4488006515
Format
Books
Publisher
Release Date
April/1984
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代の「自由」の問題は、機械主義社会や全体主義の圧力によって、個人の自由がおびやかされるというばかりでなく、人々がそこから逃れたくなる呪縛となりうる点にあるという斬新な観点で自由を解明した、必読の名著。

Customer Reviews

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現代社会科学の教科書的存在となっている本...

投稿日:2009/12/11 (金)

現代社会科学の教科書的存在となっている本。著者がこの時代にナチスに対する考察を踏まえて人民が陥りやすい精神的メカニズムを解明している点には驚嘆せざるを得ない。

サニーデイズ さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    この本は学生時代の政治学の授業の参考文献に上がっていたので読み、その後30年近く前に読んだきりでした。年をとると昔読んだ本が懐かしくなり読み直しました。やはり書かれた当時のヒトラーの台頭する頃を考えながら読むとよく理解できる気がします。筆者がその後アメリカへ亡命したこともあわせて考えて読むのもいいのでしょう。いい本だと思います。リーズマンの「孤独な群衆」もこののりで読むつもりです。

  • やいっち

    初読みは学生時代。読み出したら止まらなくなり、徹夜になっていた。(睡眠障害の自分が!)徹夜で読んだ本は、高校三年の夏休みの「カラマーゾフの兄弟」以来だった。

  • Willie the Wildcat

    自由に伴う義務と責任は、あくまで結果論。過程の「意識vs.無意識」の影響を念頭に、歴史を振り返る。自由を求めた全体主義が束縛する自由。民主主義も同様のアイロニー。内外界の境界線。自然発生する階層、格差、服従、妥協・・・。思考、常識、期待など自身の形成要素の自我を問う。2種類の自由。他者からの解放による自我形成。ここに自由の本質という感。求めた先の孤独感と、求める安心感。逃走とは心の揺れでもあり、潜在的な利己主義の一端なのかもしれない。自己確立、軸形成の意義を問われている読後感。

  • びす男

    「かれは孤独にたえられないので、自我を失う道を選ぶ。このようにして、自由は新しい束縛へと導く」。人類はさまざまな闘争を経て、権力や権威などからの自由を獲得してきたはずなのに。歴史的進歩の果てに、なぜ権威主義が勃興したのかを心理学的にアプローチした一冊。ファシズム研究の書として有名だが、フロムの指摘には今日における人びとのメンタリティにも通底するものがたくさんある。自由には責任が伴う、というだけの話ではない。つきまとう孤独感、「個性」への絶望的な憧憬など、現代の様々な要素が内包されている。あとで書評かきます

  • なかしー

    個人の精神的孤独が全体主義を支える要因となる社会的メカニズムを解き明かした名著です。個人が伝統的な社会的絆(家族、宗教、社会階級)から解放される一方で、孤独や不安に耐えきれず、権威や権力へ自発的に服従する現象を深く考察します。フロムは「〜からの自由」(消極的自由)と「〜への自由」(積極的自由)の対比を通して、人間が自我を確立しつつ、孤独感に陥る構造を示します。この孤独が逃避のメカニズムを生み出し、権威主義的性格、マゾヒズム的服従、サディズム的支配といった社会病理へとつながる点は鋭い洞察です。

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