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シュトッフェルの飛行船

エーリカ・マン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001141542
ISBN 10 : 400114154X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

湖のほとりの村でボートこぎをしている10歳の少年シュトッフェル。貧しい暮らしをなげく両親の会話を聞いた彼は、飛行船にもぐりこんで、アメリカで成功したおじさんに会いに行くことを思いつき…。

【著者紹介】
エーリカ・マン : 1905‐1969。作家トーマス・マンの娘。ミュンヘンに生まれ、俳優として活躍。1933年に父親たちとアメリカに亡命してからは、ジャーナリストとして活動し、ナチズムを批判する作品や児童文学などを発表する

若松宣子 : 1973年生まれ。白百合女子大学児童文化研究センター助手を経て、現在、中央大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • たつや

    10才の舌を噛みそうな名前の少年の家は貧乏である。思いついたのは、お母さんのお兄さんのゼップおじさんはアメリカで成功し、お金がある。仕事を手伝えばお金が稼げると子供なりに決断し、飛行船でかけることになる。あり得ないほど緩い展開は目をつぶり、童心に帰ることで楽しく飛行船の旅が出来ました。面白い。ツッコムべき本ではない。空が好きな宮崎駿さんが、これを映画にしてればよかったのになあ!と、ずっと思いながら読んでました。

  • NAO

    シュトッフェルというあだ名の少年トーマスが、生活苦に悩む両親のために考えた計画。それは、飛行船に潜り込んでアメリカに渡り、おじさんに助けを求めるというものだった。なんとも子どもっぽい発想だが、思いついたら実行あるのみ。行く手を阻むような困難に遭っても、諦めない。こういう意志の強さがあとあとの幸運を引き寄せるのだろう。なんとか飛行船に潜り込んだとしてそのあとどうするの?という疑問も浮かぶが、そこはまた別の機転で・・・。作者はトーマス・マンの娘、活発で冒険好きだったという彼女らしい優しい冒険物語。

  • ぱせり

    結構な冒険物語でありながら、日向ぼっこをしているような心地良さを感じるのは、少年をめぐる周囲の大人たちの温かさのおかげだろうか。飛行船のゆったりとした飛行速度のせいだろうか。巻末の解説「もう一つの飛行船ものがたり」(天沼春樹)も、作者エーリカ・マンの(トーマス・マンの娘としての)戦中の冒険の話も興味津々だった。

  • しずくちゃん

    ドイツの湖の近くで貧しく暮らす10才のシュトッフェル少年とお父さん、お母さん。アメリカで成功しているゼップおじさんの助けを求めて、なんとシュトッフェルはアメリカ行きの飛行船に潜り込む。読みやすくて、子ども時代に戻ってシュトッフェルと共に飛行船の冒険を楽しめました。作者のお父さんのトーマス・マンの「魔の山」を私は学生時代に中途挫折してることを思い出しました。読み直してみようかな?

  • 長くつしたのピッピ

    家がだんだん困窮してきたので、アメリカにいる叔父を訪ねて飛行船に乗りこんで旅をするお話。奇想天外で出来過ぎの所もあるけれど、子どもの目線で読むと、ワクワクしてくる。アメリカに着いたはいいけれど肝心のおじの住所が分からず、うろうろする場面では、読んでいる大人である私も何だか心細くなってきた。小学3年生以上の子なら十分読める。かつて子どもだった大人にも読んでほしい。

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