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13歳のホロコースト -少女がみたアウシュヴィッツ

エヴァ・スローニム

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750514352
ISBN 10 : 4750514357
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

魂と肉体を破壊されながら、少女は何を思い、何を見たのか?絆の強い家族と満ち足りた日々を送っていたエヴァ。しかし、ナチス・ドイツの襲来とともにその暮らしは一変する。街なかでの憎悪の言葉と暴力、妹とふたりきりの潜伏生活、屈辱的な拷問、ヨーゼフ・メンゲレによる人体実験。80歳を過ぎた著者がトラウマを超えて語る。

目次 : 子供時代―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三〇年初頭/ ヴァイス家とケルペル家―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三〇年代/ 悪い予感―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三八年/ 襲来―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九三九年/ なぜ立ち去らなかったのか?―ブラチスラヴァ パリサーディ通り 一九四一年/ 祖父の旅立ち―ブラチスラヴァ ユダヤ人街 一九四一年冬/ 義務―ユダヤ人街からふたたびパリサーディ六〇へ 一九四二年夏/ わたしたちの声が聞こえますか?―ブラチスラヴァ ドブロヴィチョヴァ通り 一九四二年贖罪日/ ゲットー―ブラチスラヴァ クラリスカー通り 一九四三年春/ 誰が生き、誰が死ぬのか―ブラチスラヴァ クラリスカー通り 一九四三年贖罪日〔ほか〕

【著者紹介】
エヴァ・スローニム : 旧姓ヴァイス。1931年、スロヴァキアのユダヤ人家庭に生まれる。名目上の独立を果たしながら実質的にはナチス・ドイツの支配下に置かれた同国から、13歳のとき、アウシュヴィッツに強制移送され、生還する。1948年、家族とともにオーストラリアのメルボルンに移住した。1953年、ベン・スローニムと結婚。天性の語り部として、教育と共同体のために尽力し、戦時と絶滅収容所の体験を公の場で長年語りつづけてきた

那波かおり : 英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 星落秋風五丈原

    軽くはない話だが一気読み。「そこで何があったとしても、わたしの記憶にあるプラチスラヴァという都市は美しい」それほど愛していた故郷をナチスドイツによって追われたエヴァはオーストラリアに移住。目の前で人が殺される所も人が平気で裏切る所も13歳で体験してしまった彼女が「子供時代を奪われてしまった」と語る。妹と双子だと間違えられたため実験大好きなメンゲレに気に入られ命だけは助かったが身体に何かされてしまい健康は二度と戻らない。あと10年ほどでホロコースト生存者がいなくなる。それは太平洋戦争の体験者も同じ。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    アウシュビッツから解放された時、著者は13歳だった。その以前はスロヴェニアでユダヤ人狩りを逃げ延びて、捕まって拷問の日々を送り、アウシュビッツに送られてからメンゲレの元で血を抜かれたり怪しげな薬物をうたれる。全て13歳前の子供時代に起こった事である。雪の中三日間立ち続けの罰、目の前で殺される人々、叩きつけられる赤ん坊、人体実験で手術された少年の腹から突然流れ出す臓器。保護者のいない少女が目撃した物はおぞましくて、忘れる日は1日もないのは当たり前の事だろう。おぞましく恐ろしい、しかし事実である、

  • Our Homeisland

    衝撃的な内容でした。翻訳ものですし、著者はプロの作家でないので読みにくいところもありましたが、読んで良かったです。多くの犠牲者が出たことは知っていました。この家族が良く生き残ったなという印象を受けました。戦争の悲惨さをこのように直接的に理解できる本を、もっと多く読んでいきたいですし、多くの人たちに読んでもらうことが大事であると感じました。

  • シュシュ

    ユダヤ人の少女の迫害の体験記。ナチスが子どもに対しても残虐になれたことが、よくわかる。ナチスに協力して子どもを通報する人や傍観者も罪だと改めて感じた。強制収容所を生きのびた子どもたちは年々少なくなっているので、著者のように文章で残してくれることは貴重だ。知ることは大切。ナチスから逃れて家族バラバラになりながらも、なんとか生きのびようとする姿に、現在のシリア難民の人たちを連想した。『持つ者と持たざる者』という構図を特定の民族のせいにするのは間違っている。無知な傍観者になってはいけないと痛感した。

  • けいこ

    先日読んだ『アウシュヴィッツの図書係』と同じく、アウシュヴィッツに送られた少女の史実。裕福で幸せな生活がひたひたと地獄に変わっていく。家族とも離れ、13歳の少女が絶望の世界で見たもの。生き残る事ができて良かったと軽々しく口にすることも憚られる程の壮絶な彼女の運命は、到底想像できるものでは無い。それでも彼女の証言は亡くなった多くの人々や彼女の名誉のために、そして同じ事を繰り返さない為にも、語り継がれていかなければいけない。彼女の残りの日々が穏やかでありますように。

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