エルフリーデ・イェリネク

Individuals/organizations Page

Books

ピアニスト

エルフリーデ・イェリネク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784862658326
ISBN 10 : 4862658326
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

メタファーや言葉遊びなど多層的な比喩法を駆使し、また音楽的効果を意図して描こうとしたものは?たとえアブノーマルでも、私はこう愛す。根源的な母娘関係、男と女、社会の不条理と抑圧を並はずれた言葉への情熱で描いた長編小説。ノーベル賞受賞作家のベストセラー、映画化され2001年カンヌ国際映画祭でグランプリ。全面改訳、新訳版。より深く味わうために充実した注を付す。

【著者紹介】
エルフリーデ・イェリネク : 1946年生まれのオーストリアの作家。その創作活動は、小説、演劇、ラジオドラマ、映画のシナリオなど幅広い分野に及ぶ。評論や政治批判も数多く書き、オーストリアの戦後処理の問題やその保守性を批判し、また極右政党ときびしく対峙する作品を発表し続ける。およそ24回文学賞を受賞。1998年にはゲオルク・ビューヒナー賞、2004年にフランツ・カフカ賞、2004年にノーベル文学賞を受賞している

中込啓子 : 東京都生まれ。東京大学大学院独語独文学修士課程修了。大東文化大学名誉教授。エルフリーデ・イェリネク研究センター(ウィーン大学内)海外委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • まふ

    なかなか手ごわい小説であった。「」の会話体がなく文章がどこか読みにくく、頭にすっと入ってこない。「脱構築」を目指した作品だという。ウィーンを舞台にしたピアニストの女性と10歳年下の学生との恋愛物語であり、バッハ、ベートーヴェン、ブラームス、モーツアルト等々、作曲家たちを話のツマにつするのは好ましかったが、意識の流れなのか、妄想、幻想、観念などの混乱状態なのか、最初から最後まで未解決のまま終わってしまったのか。冗語が多すぎてホネの見えないまま物語は終了した。G1000。

  • Mark.jr

    映画化もされた、著者の小説の中で一番知名度の高い作品なります。ハネケの映画版は非常によく出来ており、忠実かつ的確に本書の中核を映画に移し込んでいますが。それでも、このメタファーと猥雑なイメージが凝縮された文章のインパクトは、一読の価値があります。時折、文章が暴力的にすら見えるのが、女性という立場がいかに軽視されているのかが透けて見えますね。

  • のこのこ a.k.a. TOKKY

    ハネケの映画が大好きなので原作にも挑戦。すごい作品。 ベルンハルトが脱線し、厭世観を奔流させるタイプとしたら、イェリネクはスローモーションで極限まで解剖し、釘付けにし、全ての瞬間に絶望を意味付けする感じ。怖かった。 映画と大筋一緒だったが、男子工学科生の軽薄さや、主人公と男子工学科生の噛み合わなさはさすがに原作の方が上回った。怖いのは、映画は意味のわからないことだという理不尽さを印象として感じたのに対し、原作は説明が行き届いているため「ありそうなことだ」と思ってしまったところ。

  • ヒデじい

    映画でどんなふうに表現されているのか見てみたい。なかなか読むのに難しさを感じた割に読後感は満足感もあり、別作品『したい気分』なんかも読んでみたい。

  • Э0!P!

    正直めちゃくちゃ読みづらい。婉曲、皮肉、性悪説的な表現のオンパレードなのと、地名が集中的に出てくる箇所が散発的に出てくる。 プロレスのように、エリカという人間が、母とクレマーによって、対極的に描写されている。音楽とスポーツを纏い戯れるエリカとクレマーのやりとりは、神話的でもある。光り輝くクレマーは、男性性と暴力、壮健の神でもあり、一貫性と怒りをもって性愛をなす。一方、エリカは...?卑屈でアンビバレントなこの女性は、クレマーに破れた後、どこへ向かうのか。ラスト直前の加速感のまま飛び去っていく。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items