エリック・シャリーン

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図説世界史を変えた50の鉱物

エリック・シャリーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784562048717
ISBN 10 : 4562048719
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

本書は、「鉱物」という言葉を広義にとらえ、人類が文明を築くうえで重要な役割を果たしてきた金属、合金、岩石、有機鉱物、宝石の原石をとりあげている。フリントや黒曜石から青銅や鉄まで、有史時代のごく初期までさかのぼって産業と交易の起源をさぐり、旧世界と新世界の偉大な古典文明の金、銀、象牙、翡翠で作られた驚嘆すべき芸術作品を紹介する。また現代社会の化石燃料の使用、鋼やアルミニウムの生産、ウランやプルトニウムから取り出した核エネルギーの利用などから、工業化の流れを示している。

目次 : ダイヤモンド/ 銅/ 青銅/ アラバスター/ 明礬/ アルミニウム/ アスベスト/ 琥珀/ 銀/ 粘土〔ほか〕

【著者紹介】
エリック・シャリーン : 歴史および哲学のジャーナリスト、ライター。現在、イギリスのロンドンに在住、ロンドン・サウスバンク大学で社会学の大学院研究指導にあたっている

上原ゆうこ : 神戸大学農学部卒業。農業関係の研究員をへて翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Koning

    鉱物と人間の関わりについて50の鉱物を選んで書いているどちらかというと社会史的な感じの本かな?純粋な鉱物だけでなく、青銅のような合金やプルトニウムのような超ウラン元素からカオリナイトのようなものまで。ざっと眺めているだけでも確かに人類の歴史を変えた何かの原料だったりするよなーというのが並んでいて、それぞれのエピソードも楽しい。フリントの火口箱欲しいなぁ。19世紀位のやつ探すかなぁ。換えフリントはあるし(何。ということで、明日から池袋ミネラルというタイミングで登録してみる。

  • ガラスと火薬の項目がかなり辛辣。何かから金を生み出そうとした西欧の錬金術と、不老不死を追い求めた中国の錬金術。前者からはガラスが生まれ、メガネのレンズとなって科学者の寿命を飛躍的に延ばし、顕微鏡望遠鏡となって世界を広げた。後者はその過程で火薬を生み出し、結果として人の寿命を延ばすのではなく、武器として人の命を縮め、奪うようになったとのこと。まあ、このシリーズの著者、全部西欧の人だからなあ。物事にはなんでも両面がある。

  • こぽぞう☆

    このシリーズ、動物と植物も読んだけど、鉱物は今ひとつだった。歴史認識に偏りがあるし、象牙や珊瑚を鉱物とするのもどうかな?

  • かず

    地球温暖化を抑制するのに脱化石燃料が言われている。たしかに産業革命前は、環境は格段に良かったが、生活は戦争、病気、飢餓との隣り合わせだった。とりあげているのは石炭ばかりではない。人類が鉱物を利用する叡智を手に入れるかかわりに犠牲にしたものは何なのか、そしてこれからの生活とどう向き合うべきなのか、考えさせられる一冊である。

  • 梟をめぐる読書

    ジャレド・ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』でも触れられていたように、動物や植物、それに鉱物などの環境相は人類史の結果に必然的な影響を与え続けてきた。本図説シリーズもまた、その主張を上書きするように「動物」「植物」とそれぞれ見てきたわけだが、しかし「鉱物」ほど劇的に世界史の変化を促してきたような例は、恐らく生物界には見当たらないだろう。古代〜中世における青銅や鉄、産業革命期における石炭、20世紀における石油やアスファルト。21世紀ではウランやプルトニウムの存在が、環境にとって未だ大きな脅威であり続けている。

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