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なぜ脳はアートがわかるのか 現代美術史から学ぶ脳科学入門

エリック・カンデル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791771752
ISBN 10 : 4791771753
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

脳、前衛芸術に挑む。絵画を見て、それを「よい」と思うとき、脳では何が起こっているのか。複雑怪奇な現代アートが「わかる」とはどういうことなのか。脳科学、医学、認知心理学、行動科学から美学、哲学まで、あらゆる知を総動員し、人間の美的体験のメカニズムを解き明かす。

目次 : 1 ニューヨーク派で二つの文化が出会う(ニューヨーク派の誕生)/ 2 脳科学への還元主義的アプローチの適用(アートの知覚に対する科学的アプローチ/ 鑑賞者のシェアの生物学(アートにおける視覚とボトムアップ処理)/ 学習と記憶の生物学(アートにおけるトップダウン処理))/ 3 アートへの還元主義的アプローチの適用(抽象芸術の誕生と還元主義/ モンドリアンと具象イメージの大胆な還元/ ニューヨーク派の画家たち/ 脳はいかにして抽象イメージを処理し知覚するのか/ 具象から色の抽象へ/ 色と脳/ 光に焦点を絞る/ 具象芸術への還元主義の影響/ なぜアートの還元は成功したのか?/ 二つの文化に戻る)

【著者紹介】
エリック・R.カンデル : 1929年ウィーン生まれ。米コロンビア大学教授。現代を代表する脳神経科学者。記憶の神経メカニズムに関する研究により、2000年ノーベル医学生理学賞を受賞

高橋洋 : 1960年生まれ。同志社大学文学部文化学科卒業(哲学及び倫理学専攻)。IT企業勤務を経て翻訳家。科学系の翻訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    2000年ノーベル医学生理学賞エリックRカンデルの書。脳科学と抽象芸術を題材に還元的手法で科学と人文の橋渡しを試みた。印象派から現代アートへの変遷は、フォルムと色の解放であった。脳の知覚はボトムアッププロセスだけでなく、抽象芸術にはトップダウンプロセスによる認知も関わっている。光の芸術ジェームズ・タレル「私の作品には物体もイメージも焦点もない。ではあなたは何を見ているのか?あなたは見ているあなたを見ているのだ。私にとって重要なのは言葉のない思考という経験を生むこと」直島美術館・南寺にてそれを体験できる。

  • ハチ

    エリックR.カンデルの今回の議題は近代芸術、現代アート・前衛芸術と神経科学。具象から離陸した画家たちの作品・思想・哲学を丁寧に確認しながら、神経科学からの解説を伴奏させる事で両者の対話を活発にさせることに成功している。アメフラシのニューロンの生理からニューヨーク派のアート作品にキラーパスが見事に通っていて感動した。

  • Hiroo Shimoda

    抽象的な現代アートは脳科学において如何に位置付けられるか。異なる二つの分野を結びつけ、視野を拡大してくれる意義ある本。なぜアートが非現実的で抽象的で個人的なのか、ロジカルに分析してくれる。

  • izw

    抽象画を人間が理解し、感動できるのはなぜかを脳のメカニズムから説明している。具象画ならば、ボトムアップ視覚処理により、絵画的内容を理解するが、細部を還元し、形状、線、色、光に着目するようになあった抽象画では、その形状そのものから具体的なイメージを構成できない。抽象画については、イメージに対するトップダウンの情動的反応が強くなる。還元を適用することで具象から抽象へと移行した初期の画家がターナーだというのは、ちょっと驚きだった。またシェーンベルクは音楽家としてだけでなく、抽象画家としても優れていたらしい。

  • イリエ

    専門的な書き方で、少し手こずります。私なりにまとめて、noteの記事にさせてもらいました。よろしければ→ https://note.com/irie_gen/n/ne87a01e82d0b

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