エリザベート・ザントマン

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奪われたクリムト マリアが「黄金のアデーレ」を取り戻すまで

エリザベート・ザントマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784816619021
ISBN 10 : 481661902X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

グスタフ・クリムトの『黄金のアデーレ』をめぐる物語である。20世紀の美術品をめぐる最大のスキャンダルであり、同時にナチスによって奪われた美術品の返還をめぐる最もセンセーショナルなケースである。ドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」絶賛。

目次 : マリア/ アデーレ叔母さん、クリムトと「ウィーン・モデルネ」/ ラヴェンナとウィーンの間で―クリムトの黄金の勝利/ 賞賛と嘲笑/ ブロッホ=バウアー夫妻のクリムト・コレクション/ 1918年以後のウィーンとアデーレの死/ アデーレの遺言書/ マリアの結婚/ 近づく破局/ 屈尋と財産没収/ 逮捕、略奪と脅し/ 財産の抵当としてのフリッツ・アルトマン/ 勝手な収奪と捏造された脱税容疑/ 最後の瞬間に、オランダ経由でイギリスからアメリカに亡命/ 大規模な闇取引と財産の強制整理/ 滞在許容許可証を得てスイスに亡命/ 良かったのはお天気だけだった。アメリカでの新しい生活/ 1945年以後は皆が「犠牲者」だった。追随者も加害者も/ 奪われた絵を探して/ 強制された贈与、捻じ曲げられた真実と恐喝/ 権利があるということは、権利を手に入れることと同じではない/ 歴史を正す労多き試み/ 大いなる失望/ マリア・アルトマン対オーストリア国家/ 最高裁判所が判決を下す/ 重大な決定/ ランドル・シェーンベルクへのインタビュー(エリザベート・ザントマン)

【著者紹介】
エリザベート・ザントマン : 出版社の経営者。長年、ナチに奪われた美術品の元の所有者への返還問題に関心を抱いてきた。出版業に関する職業教育を受けた後、ボン大学とオクスフォード大学で美術史と比較文学を学び、ジョージ・バーナード・ショーに関する論文で博士号を得た

永井潤子 : 1934年3月、東京生まれ。1958年東京外国語大学、ドイツ学科国際関係コース卒業。1956年から「ラジオ・タンパ(現ラジオ日経)」(東京)のプロデューサー。1972年からドイツの公共国際放送「ドイチェ・ヴェレ」日本語放送記者。2000年4月から2008年まで、NHK「ラジオ深夜便」ワールドネットワークのベルリン・リポーター。現在は、midorilkwh.deでドイツからの生の情報を日本語で発信。ベルリン在住

浜田和子 : 1945年埼玉県生まれ。上智大学ドイツ文学科卒業。東京ゲーテ・インスティテュート勤務。1977年よりベルリン自由大学で美術史を学ぶ。1984年から87年まで、東ドイツの日本企業プラント通訳。ベルリン在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • すーさん

    植民地支配された国に元々あった美術品は、返還されていないものも多くある。あまり語られてこなかった美術品の返還について闘ってきた人たちの経緯が分かる一冊。

  • trazom

    クリムトの通称「黄金のアデーレ」のモデルの姪であるマリア・アルトマンが、ナチスに略奪されたこの作品の所有権を主張してオーストリア政府を訴えた事件のドキュメントである。ナチスのユダヤ人迫害の実態に不快感が募り、戦後のオーストリア絵画館の心ない対応に胸を痛めただけに、88歳のマリアの執念が実って無事にマリアの元に作品が戻ったドラマは感動的である。しかし、ふと、韓国の徴用工問題を思い浮かべてしまう。事情が全く違うことを承知するが「マリアは立派で、韓国の人達はけしからん」と思っていないかと、自分自身に問いかける。

  • dolce vita

    どれほど理不尽に醜く資産が接収されたのか…。本当におぞましい。ユダヤの人たちの飲み込んだ苦しみは計り知れない。戦争の混乱に乗じて、いや、自ら加担して手に入れた物を手放さない卑しさも、戦争だったからということでは済まされない。このクリムトはほんの一部に過ぎないのだろう。高齢をおして国を相手に訴えを起こしたマリアと協力者たちの勇気と心が素晴らしい。

  • スイ

    ナチスに奪われた美術品を、奪われた人やその遺族に返還するのは当然のことでは、と思うのだけど、それがなされるまでの道のりに気が遠くなった。 その経緯だけでなく、モデルであり返還を要求したマリアの叔母でもあったアデーレを中心に、占領前のユダヤ人女性の置かれた立場なども書かれていてとても良かった(訳注が本当に丁寧でありがたい)。 わー返さないなんてひどーい、わーマリア良かったねえー、で終わらせない、訳者さんの最後の一言も胸に突き刺さった。 日本も無関係なんかじゃないんだ。

  • hal

    ナチスに奪われたクリムトの「黄金のアデーレ」を、裁判に訴え、オーストリアから取り戻した話。映画の原作本ではなく、簡単ではあるが実際はどうだったのかがわかって、内容は興味深い。映画はかなり脚色していたようだ。伝記としては内容が乏しいだけでなく、本文の下の三分の一ぐらいのスペースに展開されている訳者による渾身の脚注があまりにも多すぎてウザく、訳文のいかにも外国語の直訳風が気になってしまう。脚注はせめて巻末にして欲しい。

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