エミリー・ディキンソン

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Books

ディキンソン詩集 対訳

エミリー・ディキンソン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003231012
ISBN 10 : 4003231015
Format
Books
Publisher
Release Date
November/1998
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 新地学@児童書病発動中

    半分ぐらいの詩を音読してみたら、ディキンソンの詩の良さがさらに良く分かるようになった。韻を踏んでいない詩だが、言葉に独特のリズムがあって、音楽性を感じる。Amethyst remembrance(紫水晶の思い出)のように凝縮された表現が多いのが、彼女の詩の特長で声に出して読んでみると、詩全体が引き締まっていることが分かった。自分の中に沈潜することで、世界全体とつながる詩を作り出したところが、ディキンソンの一番の良さだと今度再読して気付いた。

  • 吉田あや

    生前に発表した詩は僅か10篇でありながら、その生涯を終えてのち発表された膨大な詩により、アメリカ詩人の代表格の一人となったディキンソン。その詩の中から亀井さんが厳選した50篇が収められた傑作集。時代や文化の違いから一読して分からなかった部分も、対訳で原文を踏まえながら丁寧に言葉を拾い上げ、註釈の範囲に留まらず解釈の一助となる説明が添えられているので、より理解を深めた上でディキンソンの詩の世界を自らの中に取り込み、味わうことができる。(⇒)

  • nobi

    ホイットマンの高らかに歌い上げる詩とまるで違うエミリ・ディキンソンの詩。クリスタルな響き、緊張感をはらみ、お茶目なところも、星辰の動きと呼応するような身近な風景もある。ただ同世代のホイットマンのような野性味を彼女にも感じる。それがamethyst remembranceのような言葉の跳躍を齎すのか。亀井俊介氏の訳詩と解説がこれまた格別。初々しくでも気丈な小鳥を両手でそっとくるむみたいに。たどたどしいこちらの理解力を一気に引き上げディキンソンの魅力に向き合わせてくれる。原詩と訳詩を左右見比べられるのもいい。

  • ネギっ子gen

    【座右の書】岩波から対訳で、この方の詩集が出たと知って、ダッシュで――。表紙の、<生前、わずか10篇の詩を発表しただけで、無名のまま生涯を終えたエミリー・ディキンソン(1830−86)。没後発見された千数百篇にのぼる詩により、今日アメリカの生んだ最もすぐれた詩人の1人に数えられるにいたったディキンソンの傑作50篇を精選。「夢をはらむ孤独者」の小さくて大きな詩の世界を堪能できる一冊>の要約が良し――【蛇足というか、願望……】この対訳シリーズとまでいかなくても、どこかでAnne Sextonの詩の翻訳本を!⇒

  • アナーキー靴下

    ディキンソンの詩は「まぶしい庭へ」で初めて読んだが、別の本で引用を見かけ、印象の違いに興味を持った。第一印象ではありのままを生き生きと、という詩人に思えたのだが、自己の内面を見つめる詩人のようだ、と。加えて、お気に入りの方の感想の「ダッシュの多用」の話にも惹かれた。短く、独特な表現で綴られる詩は、一語一語、一文字一文字に意味がある、そう窺えるのは対訳本ならでは。生涯信仰告白ができなかったディキンソンにとって、詩作こそが信仰告白だったのでは、と思う。「魂の自由な選択に絶対的な尊厳をおく」、彼女にとって。

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