エミリ・ジェーン・ブロンテ

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嵐が丘 上 岩波文庫

エミリ・ジェーン・ブロンテ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003223314
ISBN 10 : 4003223314
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2004
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

作者の故郷イギリス北部ヨークシャー州の荒涼たる自然を背景とした、二つの家族の三代にわたる愛憎の悲劇。主人公ヒースクリフの悪魔的な性格造形が圧倒的な迫力を持つ、ブロンテ姉妹のひとりエミリー(一八一八‐四八)の残した唯一の長篇。新訳。

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 青乃108号

    中学生の時に読んだ。確か新潮文庫版だった。生きてるうちにもう一度読みたいと、ずっと思っていたのだが数多くの翻訳が出ており、どうも翻訳によって大きく物語の印象が変わってしまうらしく、迷った挙げ句この版にした。こんな話だったっけ。恐ろしい程に記憶に残っていない。ヒースクリフ、こんな酷い男だったっけ。キャサリン、こんなエキセントリックな女だったっけ。まだ上巻が終わったところだけど、とても心がすさむ。おかしいなぁ、こんな酷い話だったかなぁ。まあ中学生には理解の難しい話ではあるよな。下巻に進むのが怖くなってきたよ。

  • のっち♬

    近隣の屋敷の借り手として嵐が丘に挨拶に訪れたロックウッドは、古女中から住民たちにまつわる愛憎と復讐の物語を聞かされる。ヨークシャーの侘しく厳しい荒野は物語の荒々しさを隠喩するかのよう。屋敷や人物、家族構成など二つの家には徹底されたコントラストが敷かれているが、形成される人間関係も物語構成も実に入り組んだもの。復讐に執念を燃やすヒースクリフに加え、虚言を繰り返すエレンは得体の知れない怪しさがあるし、天真爛漫なキャサリンのつかみどころのない性質も本作を一層複雑怪奇なものにしている。歪んだ激情が吹き荒れる傑作。

  • ベイス

    まさかこんなホラーな小説だとは思いもよらず。登場する人物誰一人にも共感できない、というなかなか稀有な前半。読ませる、ぐんぐん進む。ヒースクリフとは一体何者なのだ??

  • miyu

    初代のキャスリンが亡くなるまでの話。いつの時代に読んでもヒースクリフとキャスリンは全くツンデレの極みカップルだ。ツンデレ元祖だ。特にキャスリンは誠に極上の「ツン」であり、彼女の振る舞いが周りをどんどん不幸にしていく様が興味深い。キャスリンがもっと聖女のような人であれば、虐げられたヒースクリフの運命も変わったろうなぁと以前は思ったものだ。しかし今回読んでみて、あれもしかしてこのツンデレカップルはツンデレだからこそ幸せに成り立っておったのやも?と気がつく。狭い世界しか知らない30前の女性が書いたことに驚いた。

  • スプーン

    狂犬ヒースクリフ!果たして愛の深みに達せられるか!?(以下下巻へ続く)

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