Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• ナミのママ

  読了日：2025/05/16

  アメリカでは18歳以下の子どもが1年間に行方不明となる案件が約36万件という。日本もいずれそれを追う形になるのだろうか。この作品には何人もの行方不明者が登場する。物語は2年前に17歳で行方不明となったエリーが、突如見つかったことから始まる。担当するのは女性警察官のチェルシー、彼女自身も身内が事件に巻き込まれた過去がある。多くを語らないエリーの衣服についているのは誰の血なのか。なぜ沈黙するのか。後半になるにつれ明らかになる実態は想像するだけで悪夢を見そうになる。かなり衝撃的だが作品としては面白かった。

• オーウェン

  読了日：2025/11/18

  ２年前に誘拐されてから身元が分からなくなっていたエリーが帰ってきた。 血まみれのTシャツを着ていたが、検査をするとその血はエリーの物ではない。 事件を担当する刑事のチェルシーはエリーが事件の詳細を語ろうとしないことに疑問を持つ。 誘拐監禁の描写が痛々しく、そこで起こる出来事によってエリーがなぜしゃべろうとしないかが分かる。 一方チェルシーの過去にもある悲劇があり、それが事件の意外なカギとなる。

• しゃお

  読了日：2025/06/22

  2年前に行方不明になった少女エリーが保護される。何者かに監禁、虐待されてきたと思しきエリーですが、監禁されていた2年間についてはなかなか口を開こうとせず。担当する警官のチェルシーもまた姉を行方不明で失った過去が。その時の悔恨や正義感もあり、事件を解決しようとするその心情も丁寧に描かれています。ラストは思いがけない真実に驚きました。しかし何より心に残ったのは「娘を守ることに時間をかけるより、もっと息子を気にかけるべきではないだろうか」云々。ほんと、それな！

• み

  読了日：2025/08/03

  先が気になり一気読み。でしたが、結末が、唐突な感じでした。ちと、モヤモヤして残念なり。

• 練りようかん

  読了日：2025/08/18

  2年前行方不明届が出されていた少女が姿を現した。トラウマケアと聴取の対応に当たる主人公もまた姉が失踪した経験を持ち気の入りようは十分。その現在と拉致監禁の過去を交えて展開。過去パートが怖ろしく、現在パートの家族・夫婦間に流れる微妙な緊張感はその上をいき、発見時の服など少女に対する違和感は拭えない、怖い嫌な予感にまみれた世界観が特長的だった。中盤には背後関係に大きな謎が投入され、ぐっと不信の匂いは濃くなる。終盤は伏線回収の連続で本来ならスッキリとなるはずがより淀む印象。ブラック好きなら良しの顛末だと思った。

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