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ISBN 10 : 4480089543
Content Description
世界の内に生きて「ある」とはどういうことなのか。20世紀哲学の開拓者たちが深めてきたこの問いを、レヴィナスは捕虜収容所というギリギリの状況下にあって出発点から問い直した。フッサールやハイデガーの思想にいち早く透徹した理解を示しつつも、つねに批判的な参照項として、ギリシャ以来の合理主義と手を切った地点から新たな展望を開いてみせる。非人称的な「ある」ことが、「私」として「実詞化」され、糧を求め、他者に出会い、夜一人目醒め、芸術や神に関わる…。レヴィナス初期の主著にして、アウシュヴィッツ以後の哲学的思索の極北を示す記念碑的著作。存在は「悪」なのか―。
目次 : 実存との関係と瞬間(実存との関係/ 疲労と瞬間)/ 世界(志向/ 光)/ 世界なき実存(異郷性/ 実存者なき実存)/ 実詞化(不眠/ 定位/ 時間へ)
【著者紹介】
エマニュエル・レヴィナス : 1906年リトアニア生まれのユダヤ人哲学者。フッサールとハイデガーに現象学を学び、フランスに帰化。第二次世界大戦に志願するがドイツの捕虜収容所に囚われて4年を過ごし、帰還後、ユダヤ人を襲った災厄を知る。戦後、ソルボンヌ大学等で教鞭をとる。95年歿
西谷修 : 1950年愛知県生まれ。東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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