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西洋の敗北 日本と世界に何が起きるのか

エマニュエル・トッド

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784163919096
ISBN 10 : 4163919090
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

ロシアの計算によれば、そう遠くないある日、ウクライナ軍はキエフ(キーウ)政権とともに崩壊する。戦争は“世界のリアル”を暴く試金石で、すでに数々の「真実」を明らかにしている。勝利は確実でも五年以内に決着を迫られるロシア、戦争自体が存在理由となったウクライナ、反露感情と独経済に支配される東欧と例外のハンガリー、対米自立を失った欧州、国家崩壊の先頭を行く英国、フェミニズムが好戦主義を生んだ北欧、知性もモラルも欠いた学歴だけのギャングが外交・軍事を司り、モノでなくドルだけを生産する米国、ロシアの勝利を望む「その他の世界」…「いま何が起きているのか」、この一冊でわかる!

目次 : 戦争に関する10の驚き/ ロシアの安定/ ウクライナの謎/ 東欧におけるポストモダンのロシア嫌い/ 「西洋」とは何か?/ 自殺幇助による欧州の死/ 「国家ゼロ」に突き進む英国―亡びよ、ブリタニア!/ 北欧―フェミニズムから好戦主義へ/ 米国の本質―寡頭制とニヒリズム/ ガス抜きをして米国経済の虚飾を正す/ ワシントンのギャングたち/ 「その他の世界」がロシアを選んだ理由/ 米国は「ウクライナの罠」にいかに嵌ったか―一九九〇年‐二〇二二年/ 追記 米国のニヒリズム―ガザという証拠

【著者紹介】
エマニュエル・トッド : 1951年生まれ。フランスの歴史人口学者・家族人類学者。国・地域ごとの家族システムの違いや人口動態に着目する方法論により、『最後の転落』(76年)で「ソ連崩壊」を、『帝国以後』(2002年)で「米国発の金融危機」を、『文明の接近』(07年)で「アラブの春」を、さらには16年米大統領選でのトランプ勝利、英国EU離脱なども次々に“予言”

大野舞 (イラストレーター) : 1983年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、一橋大学大学院社会学研究科修士課程修了。パリ大学東アジア人文科学研究科博士課程所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    トッド人類学はプロテスタンティズムと原始的核家族制による欧米の近代国家成立を語ってきたが、その先行者利益が失われてきた実態がウクライナ戦争を機に明らかになったと見る。これまで共同体家族制が多数派だった世界は先に発展した欧米主導体制に従ってきたが、自分に自信をつけると同じ共同体制国家ロシアに公然と味方した。一方で核家族制が行き過ぎた欧米側は多様性優先に走り宗教も理想も失い国家崩壊の瀬戸際に立つが、長く自分たちの優位が続いたため現実を受け入れる痛みに苦しんでいると。極右躍進の理由を最も合理的に説明してくれる。

  • R

    ヨーロッパとアメリカを含む西洋社会が、凋落の末、ロシアや中国といった社会に敗北する、今その途上にあるというお話。刺激的な内容で、読んでいてなるほどと思うほどに恐ろしくなった。ウクライナ戦争の詳細などを地政学や、国の成り立ちから説明していて、知らないことも多かった。またロシアに対するイメージが、西洋社会からのバイアスをもって見ている可能性もあり、認識が危ういのではないか、アメリカはもうダメじゃないかと思うほどだった。何が正しいとはわからないが、見方の一つとして有意義だった。

  • Tomoichi

    ロシア・ウクライナについてやアメリカ・イギリスなど欧米についての考察はなるほどと感心させられると同時に、これからの世界に不安しか無くなっている自分がいる。もう自分が想像していた英米でもなく、世界ではなくなっている。自滅しつつある欧米を見ながら我が日本はどう舵を取っていくのだろう。バラマキ合戦なんてしている場合ではない。

  • たま

    【辛口】正直なところトンデモ本だと思う。家族類型についてのトッドさんの初期の著作は面白かったが、それでロシアの崩壊を予言したと持ち上げられた結果、大風呂敷を広げ断言できるはずのない事象で断言を繰り返すに至っている。専門の人口学の統計データ(出生数、乳幼児死亡率、平均余命etc.)や社会学の本の引用は参考になるが、現実の欧米諸国の政治(寡頭制だそうだ)については罵詈に終始し(「馬鹿げた」が何度出てくるか)説明が全然足りず、期待外れ。それでも反発を覚えながら私自身の見方を整理できたのは良かったというべきか。

  • 33 kouch

    日本のメディアを通じて知っているウ露情勢とは全く違っており驚いた。国家と宗教が混ざり合っている西欧ではプロテスタンティズムゼロは惰性的国家でなくもはや国家ゼロ状態。これは人種と教育の差異も消し去る。もはや虚無となり没落した西欧(欧米)が国を普通に守ろうとしている露をイスラムセットで仮想敵国化しているような、そんな理不尽な構造が見えてくる。生産職業であるエンジニア割合の低さ、乳児死亡率、肥満率、識字率との相関など視点が興味深かった。漫然と生きないためにもこういう本は果敢に読んでいかないとダメだと痛感した

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