エドワード・ルトワック

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戦争にチャンスを与えよ 文春新書

エドワード・ルトワック

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166611201
ISBN 10 : 4166611208
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

国連やNGOや他国による中途半端な「人道介入」が、戦争を終わらせるのではなく、戦争を長引かせる。無理に停戦させても、紛争の原因たる「火種」を凍結するだけだ。本当の平和は、徹底的に戦った後でなければ訪れない。

目次 : 1 自己解題「戦争にチャンスを与えよ」/ 2 論文「戦争にチャンスを与えよ」/ 3 尖閣に武装人員を常駐させろ―中国論/ 4 対中包囲網のつくり方―東アジア論/ 5 平和が戦争につながる―北朝鮮論/ 6 パラドキシカル・ロジックとは何か―戦略論/ 7 「同盟」がすべてを制す―戦国武将論/ 8 戦争から見たヨーロッパ―「戦士の文化」の喪失と人口減少/ 9 もし私が米国大統領顧問だったら―ビザンティン帝国の戦略論/ 10 日本が国連常任理事国になる方法

【著者紹介】
エドワード・ルトワック : ワシントンにある大手シンクタンク、米戦略国際問題研究所(CSIS)の上級顧問。戦略家、歴史家、経済学者、国防アドバイザー。1942年、ルーマニアのトランシルヴァニア地方のアラド生まれ。イタリアやイギリス(英軍)で教育を受け、ロンドン大学(LSE)で経済学で学位を取った後、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学で1975年に博士号を取得。同年国防省長官府に任用される。専門は軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。国防省の官僚や軍のアドバイザー、ホワイトハウスの国家安全保障会議のメンバーも歴任

奥山真司 : 1972年生まれ。カナダ、ブリティッシュ・コロンビア大学卒業。英国レディング大学大学院博士課程修了。戦略学博士(Ph.D)。国際地政学研究所上席研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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書名の「戦争にチャンスを与えよ」という19...

投稿日:2021/07/10 (土)

書名の「戦争にチャンスを与えよ」という1999年に寄稿され論争になった論文も収録されております。戦争に介入して無理に止めようととすると問題が起こる、NGOの支援の問題点など賛否はともかく一読に値すると思います。

一郎 さん | 千葉県 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • かみぶくろ

    倫理道徳的な面から戦争を考えるのではなく、大局的な視点で怜悧冷徹に戦争を分析せよ、っていう趣旨の本。筆者によれば、お互い疲弊し尽くすまで戦争を行えばその後に必ず平和が来るから、国連やNGOは感情や人道みたいなぬるい動機で介入して、不完全燃焼→紛争の長期化・固定化をもたらすべきではない、とのこと。読んでいると、言いたいことは分かってくるし、それなりに説得力もある。でも、目の前で誰かがつまずいたら反射的に手を伸ばしちゃうのが人間で、そうした習性は前提にして発展的な論を展開してほしかったかなあ。

  • ナミのママ

    ドキッとするタイトル。ここ最近のめまぐるしい世界情勢と、それをめぐる日本という国の在りかたに危機感を感じています。新聞の一面を見て「それよりもっと大きな問題があるんじゃないか?」と思う事もしばしばです。日本の価値観でなく、外から見たらどうなんだろう?と思っていたところ、この本を見つけ、すぐに手に取りました。中でも「もし私が米国大統領顧問だったら」の章が興味深かったです。「もし私が日本総理大臣のアドバイザーだったら」・・・

  • やじ

    すごい本。素晴らしい‥全力でおすすめします。戦略の世界では「成果を積み重ねることができない」日本人が個々でいくら強くても、あの戦争は負けるしかなかったのだと、改めて悲しく思った。常識を窓から投げ捨てねば勝てない。国を守り、戦争を避けるには、外交が一番大切なのだと。敵の中で寝返る人を見つけるのだ。特亜だのと毛嫌いしている場合ではない。世論がなんと言おうが韓国と慰安婦合意をしたり、プーチン大統領ともトランプ大統領とも懇意にしている安倍総理は、すごい戦略家なのだと心から思った。マスコミが反日でなければ今頃は‥涙

  • めっかち

     不都合な真実、ここにあり! 戦争が平和を生み、平和が戦争を生むとは皮肉なものだ。しかし、「まぁ、大丈夫だろう」が最もよくない選択というのは、日常生活にも落とし込める点だと思う。

  • ビイーン

    平和教育に毒された僕には受け入れがたい内容ばかりだった。そして非情な現実を突きつける。北朝鮮の核ミサイル攻撃に対し、日本には「降伏」「先制攻撃」「抑止」「防衛」という四つの選択があるといい、日本は現実にはどれも選択していないのだという。代わりに選択されているのは「まあ大丈夫だろう」という無責任な態度。ルトワックはこの態度が平和を戦争に変えてしまうという。日本人はこの警告を重く受け止めなければいけない。北朝鮮にしてみれば「憲法9条なんて、そんなの関係ねえ」だろうし。

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