エドマンド フェルプス

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なぜ近代は繁栄したのか 草の根が生みだすイノベーション

エドマンド フェルプス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784622079613
ISBN 10 : 4622079615
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代の繁栄の源泉は、挑戦、自己表現、人間的成長といった個人主義に裏付けられた価値観の誕生と、そこから湧き出る大衆のイノベーション・プロセスへの参画にあるとする、新たな“近代経済”論。

目次 : 近代経済の出現/ 第1部 近代経済という経験(近代経済はいかにしてダイナミズムを獲得したか/ 近代経済のおよぼす物質的影響/ 近代的生の経験/ 近代経済はいかに形成されたのか)/ 第2部 近代経済への反動―社会主義とコーポラティズム(社会主義の魅力/ 第三の道―コーポラティズムによる左からの攻撃/ ライバルたちの主張を秤にかける/ 国家ごとの満足度)/ 第3部 衰退と復活―一部のダイナミズムはどのように失われ、それを取り戻すためになぜ努力すべきなのか(一九六〇年代以後の衰退を示す徴候/ 一九六〇年代後の衰退について理解する/ 善き生―アリストテレスと近代/ 善と正義/ 近代の回復)

【著者紹介】
エドマンド・S.フェルプス : 1933年生まれ。コロンビア大学「資本主義と社会研究センター」所長。2006年ノーベル経済学賞を受賞。1955年にアマースト大学で学士号を、1959年にイェール大学で博士号を取得。2010年から新華都商学院(福州、上海、北京、チューリッヒ)学長

小坂恵理 : 翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    2013年初出。豊かさを中心で支えるのは繁栄。愛着心、挑戦、自己表現、個人的成長に注目(F頁)。本書では、イノベーションのプロセスと繁栄が人間にいかに素晴らしい経験をもたらすものかを強調(ⅺ頁)。個性や想像力、理解や自己実現が文化によって守られ育まれてこそ、国家規模の地域イノベーションは大きく発展(ⅻ頁)。近代経済は、ダイナミズムが躍動する経済(30頁)。ダイナミズムとは、イノベーションを支える勢力と設備の複合体。変える意欲、支える才能、新しいものへの受容性、要素を機能させる制度(31頁)。

  • Francis

    著者は2006年ノーベル経済学賞受賞。2年間積読していた本。5600円、480頁以上という分厚い本なのだが、最後まで面白く読めた。とは言うものの、いやだからこそと言うべきかまとめるのが難しい本。近代が発展したのは経済知識が豊富になったこと、イノベーションが進展したこと、個人の持つダイナミズム、ヴァイタリズムが発揮されたことが理由。しかし1960年代以降はコーポラティズムの発展によりイノベーションなどの要素が失われてしまったために経済成長は停滞してしまった、とし、最後にではどのようにしたら良いのかを考察。

  • とっぴぃ

    「近代経済は批判の対象になりがちだけれども悪い側面ばかりではない」ということを丁寧に歴史を紐解きながら、豊かな経済社会の実現に向けて国家の果たす役割について論じた壮大な論文。

  • Kei Iwasaki

    7/10:面白かったが、消化しきれているかどうか自信はない。「19世紀近代の経済発展・生産性向上」「20-1世紀現代のそれ」を比較したとき、後者の向上が低いことを問題として設定している。その解におけるキーワードがコーポラティズム=共同主義。労使、社会主義との協調、談合、既得権益の保護等をイメージしていただくのがわかりやすい。丹念に描かれた著書。

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