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新訳 フランス革命の省察 「保守主義の父」かく語りき Php文庫

エドマンド・バーク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784569900940
ISBN 10 : 4569900941
Format
Books
Publisher
PHP
Release Date
December/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

自由と秩序のバランスを求め、華麗な弁舌をふるった政治家・文人エドマンド・バーク。その代表作について、刊行当時のインパクトを甦らせるべく再構成したのが本書である。理想的な社会の建設を謳い、以後のあらゆる変革の原型となったフランス革命。だが高邁な理念は、凄惨な現実と背中合わせだった!三色旗の向こうに、混乱を重ねる日本の姿が見えてくる、古典新訳、待望の文庫化。

目次 : プロローグ 『フランス革命の省察』から学ぶもの/ フランス革命と名誉革命の違い/ 過去を全否定してはいけない/ 人間はどこまで平等か/ 革命派の暴挙を批判する/ 教会は大事にすべきだ/ フランスに革命は不要だった/ 貴族と聖職者を擁護する/ 改革はゆっくりやるほうが良い/ メチャクチャな新体制/ 社会秩序が根底から崩れる/ 武力支配と財政破綻/ フランス革命が残した教訓

【著者紹介】
佐藤健志 : 1966年、東京生まれ。評論家・作家。東京大学教養学部卒業。1989年、戯曲『ブロークン・ジャパニーズ』で、文化庁舞台芸術創作奨励特別賞を当時の最年少で受賞。1990年、最初の単行本となる小説『チングー・韓国の友人』(新潮社)を刊行した。1992年の『ゴジラとヤマトとぼくらの民主主義』(文藝春秋)より、作劇術の観点から時代や社会を分析する独自の評論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • absinthe

    フランス革命は美談では無かった。革命で得たと称するものは、三部会ですでに国王の譲歩により達成されたものだった。革命前に国王にも反対意見を述べていた高等法院は国民議会にねじ伏せられ、司法の独立まで危うくなった。県を正方形に区切るという愚行のため、土地間の不公平が生じ、逆に税制は不公平が増大した。とにかく自分なら上手くやれると信じ込んだ成り上がりインテリが愚行の限りを尽くして国体を改悪させた。保守主義の父が書いた革命批判の本。

  • スター

    フランス革命と同時代のイギリス人から見たフランス革命に対する批判の著。 ざっくり言うと、著者の主張によれば革命後の新政府は旧体制を全否定しすぎてしまい、その改革も急激すぎたため失敗に終わったというもの。 ユダヤ人に対する偏見など現代から見るとどうかと思う箇所もあるが、フランス革命に関する知らなかった点もたくさんあり、参考になった。

  • 老眼のローガン

    【自由の病について】最近フランスで、アメリカで話題とされる「自由の病」。それが蔓延したのは、今回が初めてというわけじゃなかった。過去の伝統を破壊する行為が急進的で、暴力的であった場合、結構定期的に起きている出来事だった。革命とは常用してはならない劇薬である。教科書では革命と独立は美化されるものだが、フランス革命後は政治と経済がとことん混迷してしまった。同じような状況が日本でもあり、民主党の政権交代時に似たような傾向が起こったという。自由を美しく語る集団が拡大する時に副作用として現れる社会現象が描かれている

  • ゆずな

    1790年発刊。マリーアントワネットもルイ16世も処刑されておらず、ナポレオンも台頭していないとき。革命派の急進的な動きの真っ只中に手紙として書かれたバーグの革命の批評。単純に歴史の知識を深めたかったので選書ミスだったが。伝統的な国家を続けることは古臭くなることではなく、周りの人間に合わせていい土台を保つということ。つまり、現状維持バイアスの性質を持つものとは遠いものだ、と。社会的な利害対立はあって当たり前。これらの作用が急進的な抜本的な改革を阻止し、緩やかに変化することを達成する。

  • Ryosuke Kojika

    文庫版で再読。中野剛志の解説によると「現代日本の省察」であると。首肯。どこでも現在に言い当てられるというのは過言ではない。ぱっと線を引いた箇所を引用。「利害対立の存在こそ、性急な決断を下したいという誘惑にたいして、健全な歯止めを提供する。」「独自の利害をもって集まることこそ、自由を保障するのである。」最近は利害対立があること自体が悪いことのように言われる。対立側にレッテルを貼って分断を促進する。利害対立がある状態はストレスだろうが、そうあって当然という態度がない。五輪反対は、反日らしい。

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