エドガルス・カッタイス

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満洲生まれのラトヴィア人、一〇の国旗を仰いで

エドガルス・カッタイス

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784867930571
ISBN 10 : 4867930571
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
黒沢歩 ,  

Content Description

満洲に生まれ育ったラトヴィア人が描くグローバルな満洲史。

目次 : 第一の旗 ブヘドゥ/ ハルビンへ/ 第二の旗の下/ 第三の旗/ 第四と第五の旗/ 第六と第七の旗/ いざ進学/ 働きだす/ 清水学長の追放/ 日本の降伏/ 早くも第八の旗、ソ連軍にて/ 東洋経済学部/ 人生九番目の旗

【著者紹介】
エドガルス・カッタイス : 1923‐2019。日本語と中国語の通訳翻訳者、日本と中国についての専門家。ラトヴィアにおける日本語教育の草分け的な存在としてその名が知られ、「カッタイ(Kattai)先生」とした。ラトヴィア大学外国語学部の日本語コースを開講し、俳句の名訳を残したグナ・エグリーテ、村上春樹作品の翻訳で活躍するイングーナ・ベッチェレなど多くの日本文学研究者を輩出

黒沢歩 : 茨城県東海村出身。1993年、日本語教師としてラトヴィアのリガの日本語学校へ。1994年、日本語を教える傍ら、ラトヴィア大学文学部でラトヴィア文学を学び始める。ラトヴィア文学修士。2000年に開設された在ラトヴィア日本国大使館勤務、ラトヴィア大学現代言語学部日本語講師を経て、ラトヴィア語通訳・翻訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

    帝政ロシアの鉄道技師としてラトヴィアから満州に赴任してきた両親のもと満州で生まれ満州で育ち、長じて中国と日本の専門家になった著者の半生記。ロシア、日本、中華民国、ソ連、中国と次々に仰ぐ国旗は替わっても、ハルビンのコスモポリタンは揺るがない。多くの不自由と理不尽が蔓延する中、著者はその中をなんとか泳ぎ渡って、まだ見ぬ故郷ラトヴィア目指して汽車に乗る。中国人の不衛生と生きる知恵、ロシア人の知性と現実主義、日本人の規律など、人種のるつぼの中でもやはりお国柄は出るらしい。

  • 林芳

    稀有な本を読んだというのが第一の感想。満州国を挟んだ時代を中国ハルビンで過ごしたラトヴィア人の回想録。まずハルビンがこの時代これほどまでに多人種が暮らしていたとは。そして何が稀有かというと、日本人でも中国人でもなくラトヴィア人という時代に翻弄された小国の西洋人が描いているということ。そこには中国人日本人の行動原理が記されている。日本人はそういう風に見えるのかという驚きと共に納得も。今の日本人も全く変わらないのだろう。ということは今の日本人もこの時代に生きることになれば同じことをしたのだろうと腑に落ちた。

  • takao

    ふむ

  • linbose

    ★★★☆☆ 満洲で生まれ、育ったラトヴィア人の、中ソ対立激化前に帰国するまでの半生の回想録▼著者は日本語、中国語、ロシア語の語学教師、翻訳、通訳家。ロシアが建設した国際都市ハルビンなどで暮らした日常の細部を、抜群の記憶力で人びとの民族的な特徴なども含めて描き出す▼ラトヴィア人の目に満洲はどう映ったかが関心のポイントなのだけれど、日本人、中国人、ロシア人それぞれ、結構皮肉がきいた言葉で語られるところが多く、もう一つなじめない▼沼野充義の解説付き

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