エドウィン・o・ライシャワー

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ザ・ジャパニーズ 日本人 角川ソフィア文庫

エドウィン・o・ライシャワー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044004675
ISBN 10 : 4044004676
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

世界において日本ほど長い孤立の歴史をもつ国はない。その経験と地理的特異性とが相まって、日本人は文化的に特異な民族でありつづけた。つよい自意識と集団性、独自の宗教観、自己完結の傾向、他から学習し自らに適応させる並外れた能力―。日本研究の第一人者ライシャワーが圧倒的分析力と客観性、深い洞察をもって日本を論じた本書は70年代にベストセラーを記録。日本の未来に向けて発した期待と危惧が今あらためて強く響く。

目次 : 舞台(国土/ 農業と天然資源 ほか)/ 歴史的背景(古代の日本/ 封建制度 ほか)/ 社会(多様性と変化/ 集団 ほか)/ 政治(政治伝統/ 天皇 ほか)/ 世界のなかの日本(戦前の記録/ 中立か同盟か ほか)

【著者紹介】
エドウィン・O・ライシャワー : 1910〜1990年。東京生まれ。アメリカの歴史学者、専門は東アジア史。ハーバード大学教授。第二次大戦中、日本の専門家として国務省、陸軍省に動員され、対日情報戦に従事。ケネディ政権下では駐日大使として日米関係の緊密化につとめた。退任後はハーバード大学日本研究所所長として活動。知日派で、日本研究の第一人者として名を馳せた

國弘正雄 : 1930〜2014年。東京生まれ。同時通訳者、翻訳家、元日本社会党参議院議員。ハワイ大学卒業、中央大学講師を経て国際商科大学(現・東京国際大学)教授、英国エディンバラ大学特任客員教授などを歴任。NHK教育テレビ講師や文化放送「百万人の英語」講師としても活躍し、「同時通訳の神様」として知られた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • piro

    東京に生まれ、ハーバード大で東アジア史を専門に研究、駐日大使も務めた著者による日本論。40年程前に書かれたもので、近年の国際社会における日本人の存在感等は隔世の感があるものの、基本的な部分は全く違和感が無い内容でした。外国人の目から客観的に見た日本像は驚くほど正確に実態を捉えたもの。厳しい指摘はありますが概ね好意的な評価なのは意外。必要以上に己を卑下する点に関しては自信を持たせてくれ、見て見ぬ振りをしがちな弱点に関しては冷静に指摘してくれている様で、著者の日本に対する愛情の様なものも感じられました。

  • niisun

    日本で生まれ、ハーバードでは東アジアを研究し、太平洋戦争では大佐として日本軍の暗号解読を行い、元勲“松方正義”の孫の松方ハルと結婚し、ジョン・F・ケネディ大統領の下で駐日アメリカ特命全権大使となったエドウィン・O・ライシャワー氏の”日本・日本人論” さすがに詳しい!そんじょそこらの日本の学者では到底敵わない知識の幅と分析力です。解説にもあるようにラフカディオ・ハーンの『日本の面影』、ルース・ベネディクトの『菊と刀』の系譜を継ぐ趣を持っていますね。ただ、日本人に向けた書ではないため、耳のいたい話も多い。

  • 氷柱

    534作目。12月1日から。長かった。ボリューミーな一作。歴史を紐解き現代の日本の抱える問題を根元から炙り出すといった内容。書いたのが海外の方とは思えない程に饒舌でかつ深みがある。そして視線が比較的フラットなので客観性についても安心して受け入れることができる。どれだけ学べばここまでの知識を会得し、これだけのアウトプットを引き出せるようになるのだろうか。作者の造形の深さには驚嘆を覚えるばかりだ。そして訳者のセンスも凄まじい。決して翻訳本とは思わせないような自然さには恐れ入ってしまう。

  • Masayuki Shimura

    【今日の複雑かつ密接な国際関係下におけるより深刻な問題は、彼らが日本人であることを意識しすぎている点にこそあるので、日本人らしさの不足にあるのではない】(文中より引用)・・・・・40年以上前に執筆されたとは思えないほどに現代性・今日性を残した記述となっている点がまず驚き。時の経過に耐える古典としての堂々たる風格を備えた一冊だと思います。日本論・日本人論というと敬遠する人もいるかと思いますが、やはりその極北の一つともなるとレベルが違う印象。

  • Sanchai

    2年前に単行本を読んで以来の復刻版での再読。やはり日本研究の書としては発刊から40年以上経過した今でも色褪せない名著。ただ、世代交代もあったので、著者の日本人論の枠に収まりきらない日本人も増えてきていると思う。気候変動とは明言していないが、将来訪れる大きな変動を予見しておられたかのごとき書きぶりも随所に。自分も海外で暮らす今こそ、改めて読み直したい1冊。で、僕らよりもずっと若い人にも是非読んでもらいたい本だといえる。これ以上の日本研究の文献にはなかなかお目にかかれない。

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