エイモス・チュツオーラ

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薬草まじない 岩波文庫

エイモス・チュツオーラ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003280126
ISBN 10 : 4003280121
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • のっち♬

    石女の妻に子宝を授けるため、主人公は全知全能の女薬草まじない師の住む最果ての町へ向かう。人物の性格は悉くレトロで〈アブノーマルな蹲踞の姿勢の男〉〈乳房の長い女〉〈頭の取りはずしのきく凶暴な野生の男〉など敵役の風貌やネーミングセンスはとにかくインパクトが絶大。更には主人公が特殊能力を忘れたり、帰途で薬草を飲んで自ら妊娠したりと、超展開が楽しい。珍道中を彩る相棒の二つの〈心〉は形而上学的な奥行きを齎している。大袈裟な言動や数値も話の夢幻性を助長している。長いブランクで温めたアイデアが奔流する充実の幻想冒険譚。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    妻に子供を授からせるために子を授かる霊薬を求める男の冒険譚。しかし、「蹲踞の男が現れた!どうする?⇒逃げる⇒逃げられない!」というようなドラクエ的テロップが流れるような珍道中ですがw次々と襲いかかる敵!役に立たない第一の心と理性的だが危機的状況には逃げる第二の心。頼りになるぞ、記憶力とジュジュ(令呪?)!暇を申し出る第一の心と第二の心に主人公が「今までありがとう。但し、危険な時に必ず、見捨てたお前たちのことを私の記憶力は絶対、忘れないし、裁きをいずれ与えるでしょう。さよなら♪」という所で噴出しました(笑)

  • HANA

    子種を授けてくれる薬を求め、狩人はジャングルの中を行く。同じ何かを探求しているにも関わらず、『やし酒飲み』に比して衝撃は落ちたような気がする。こちらが慣れてしまったのか、狩人に助言する「第一の心」や「第二の心」始め出てくるキャラはおかしいものの極めてまっとうなロードノベルみたいになったせいか、それともダメ人間から真っ当な人間へと主人公が変わったせいか。ジュジュについても、前作のわけのわからなさから呪具としての一面が強く出ているような気もするし。神話の世界から、民話の世界へと移り変わったような読後感でした。

  • えりか

    面白い。「やし酒飲み」同様、幻想的な冒険譚。妖怪?のネーミングにニヤリ。「アブノーマルな蹲踞の姿勢の野生の男」や「山の乳房の長い母」「頭の取りはずしのきく狂暴な野生の男」なんて恐ろしい。頼りの第一、第二の心はすぐ男を見捨ててしらんぷり、ジュジュも上手く機能しない。それでも進まなくてはならない。受胎の為のスープを「女薬草まじない師」からもらって帰るのだから。「神々と偶像と精霊たち」よ、どうかお守りください。男に降りかかる幾多の困難。決して一筋縄では終わらない旅。そして長い長い冒険の果てに男が悟ったこととは。

  • tosca

    一人の男が妻に子宝を授かる薬を貰うため最果ての地に住む『薬草まじない師』を訪ねる旅をする。旅の途中では『アブノーマルな蹲踞の姿勢の男』や『頭の取りはずしのきく凶暴な野生の男』など恐ろしい奴らを倒さないと進めない。武器はマサカリと弓矢のみ。道中『第一の心、第二の心、記憶力』という内なるガイドみたいな声が敵に勝つための助言をくれるのだが、ピンチになると男を見捨てて沈黙し存在を消す…笑える。さしたる理由もなく襲ってくる相手と、マサカリで殴りまくる戦い。何年もかけてやっと辿り着いた最果ての地。展開が想像を超えた!

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