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そして私たちの物語は世界の物語の一部となる インド北東部女性作家アンソロジー

ウルワシ・ブタリア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784336074416
ISBN 10 : 4336074410
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
中村唯 ,  

Content Description

バングラデシュ、ブータン、中国、ミャンマーに囲まれ、さまざまな文化や慣習が隣り合うヒマラヤの辺境。きわ立ってユニークなインド北東部から届いた、むかし霊たちが存在した頃のように語られる現代の寓話。女性たちが、物語の力をとりもどし、自分たちの物語を語りはじめる。

目次 : ナガランド州からの文学作品(丘に家が生えるところ(エミセンラ・ジャミール)/ 語り部(エミセンラ・ジャミール) ほか)/ アルナチャル・プラデーシュ州からの文学作品(夜と私(ネリー・N.マンプーン)/ 消された炎(レキ・スンゴン) ほか)/ ミゾラム州からの文学作品(書くこと(バビー・レミ)/ まだ見ぬ肖像画(シンディ・ゾタンプイ・トゥラウ))/ マニプール州からの文学作品(台所仕事(チョンタム・ジャミニ・デヴィ)/ 夫の子(ハオバム・サティヤバティ) ほか)

【著者紹介】
ウルワシ・ブタリア : インドを代表する女性知識人として国内外で知られる。デリー大学で英文学、ロンドン大学で南アジア研究の修士号を取得。英セイジ社に編集者として勤務した後、インドに帰国。1975年世界女性年や1977年のインドの民主化運動で女性運動に関わり、1983年にインド初のフェミニスト出版社、カーリー出版を設立。デリー大学など複数の大学で教鞭を執るほか、講演やメディアでの活動を続けている。著書『沈黙の向こう側』(1998年、邦訳明石書店)が多数の言語に翻訳され各国の賞を受賞。2011年、インドの国民栄誉賞であるパドマ・シュリー賞を受賞

中村唯 : 笹川平和財団アジア・イスラム事業グループ主任研究員。タイの新聞社、国際交流基金バンコク日本文化センター勤務などを得て、財団、シンクタンク、国際協力機構(JICA)にて、南アジアの地域開発や人材育成に関わり、2015年9月から現職。インパール平和資料館、インド北東部視聴覚アーカイブの設立など、インド北東部を中心にインド事業を担当。タイ国立カセサート大学、英サセックス大学開発所修了。インドの社会起業家、ジェンダーや女性支援に関するエッセイや論文など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • マリリン

    日本を彷彿させるようなアンソロジー。生と死と愛...別れも暗示するようなこの季節がインドにもあるのかと感じ、読み進め最後は落涙した「四月の桜」。アルナチャル・ブラディース州からの言葉が、語りが鮮明に届いた感を持った3作品、最後のシーンが気に入った「森の精霊」と、歩くほど生きる実感が湧いてきたという言葉が印象的な「亡霊の歯科医」、不条理さに言葉を失う「闇に葬られし声の中で」も。マニプール州からの7作品も印象的。クスっと笑える「台所仕事」、深い愛情を感じた「夫の子」緊迫感が伝わってくる「夜明けの大禍時」等。

  • tom

    北東インドの小説集。周囲をバングラディシュなどに囲まれ、インド本体からは辺境の地。図書館の新着案内をみて、書名が気になり借りて来た。書中に、ミゾラム州の有名なことわざとして、「カニの肉は肉じゃない。女の言葉は言葉じゃない」が挙げられている。女たちに対する社会的位置付けの象徴のような言葉のある世界。それでも書きたいという欲求があり、そこで生まれた短編集。ただし、小説として気になったのは「赦す力」くらいか。短編小説というよりも、むしろ生活記録という雰囲気の文章。その分、生々しい、抑えた怒りが見えて来る。

  • kibita

    飛び地のようなインド北東部・女性作家達のアンソロジー。今迄インド人といえば、アーリア系の相貌しか思い浮かばなかったが、ナガ族の写真を見たらモンゴロイドだった。州によって部族も習慣も異なるからか、作風が変わるのが興味深いが、底を流れるものは同じ。ナガランド州からの「四月の桜」が簡潔だがストレートで良かった。村に来た日本人将校との愛。フェミニズム作品が多い。書くこと、そして伝えることは心の解放。

  • taku

    嬉しい企画だ。インド北東部を読む一冊。世界に溢れる物語を僅かしか知らない私が、彼女たちの物語を知る。ふとした出会いがもたらしてくれる悦び。歴史、地域の紹介では見えてこない人々の姿、届いてこない声が集められた。痛ましい話も多いが希望のある話もあり、短編小説のほかインタビューや詩も選ばれている。多様な民族と文化が混在する地域から聞こえる確かな声、第二集を期待してみたくなる内容だった。

  • よしじ乃輔

    インドの出版社ズバーン出版と笹川平和財団の協力により生まれたインド北東部の作家達のアンソロジー。ミャンマー、中国、バングラデシュ、ブータンと隣り合い文化が融合してきた北東部。家父長制度厳しく周辺地域の紛争もあり都会ではない土地の声で上がった産声を聞いたようでした。『わたしのペンは鳥の翼』とどこか似ている。この作品集も「この声を伝えたい」と本から語りかけられていたと思います。

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