ウラジーミル・ナボコフ

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ナボコフ・コレクション 賜物 父の蝶

ウラジーミル・ナボコフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105056094
ISBN 10 : 4105056093
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
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Content Description

ロシアから亡命し、ベルリンに暮らす駆け出しの詩人フョードルは、祖国への郷愁、鱗翅学者の父への追慕、急進的知識人の伝記執筆、ジーナとの恋愛を通じて芸術家へと成長していく。言葉遊戯を尽くし、偉大なるロシア文学作品の引喩に彩られた「賜物」と、その関連作品としてナボコフの死後に発表された「父の蝶」を収録。



ウラジーミル・ナボコフ Nabokov,Vladimir

(1899-1977)1899年、サンクト・ペテルブルグで貴族の家に生まれる。1919年、ロシア革命により家族で西欧に亡命。ケンブリッジ大学卒業後、ベルリン、パリと移り住み、主にロシア語で執筆活動を続ける。1940年、アメリカに移住。ハーバード、コーネル大学などで教育、研究に携わる傍ら、英語でも創作活動を本格的に始める。1955年に英語で発表された『ロリータ』が大センセーションを巻き起こし、教師の職を辞す。1962年、スイスのモントルーに居を定め、1977年、78歳で死去。


沼野充義 ヌマノ・ミツヨシ

1954年東京生まれ。東京大学教養学部を卒業、ハーバード大学スラヴ語スラヴ文学科に学ぶ。東京大学教授。著書に『チェーホフ 七分の絶望と三分の希望』(講談社)、訳書に『ナボコフ全短篇』(作品社、共訳)、スタニスワフ・レム『ソラリス』(国書刊行会)など。


小西昌隆 コニシ・マサタカ

1972年神奈川生まれ。早稲田大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門はロシア文学。獨協大学非常勤講師。論文「パラドックスと無限」(『書きなおすナボコフ、読みなおすナボコフ』研究社所収)など。



【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 1899年、サンクト・ペテルブルグで貴族の家に生まれる。1919年、ロシア革命により家族で西欧に亡命。ケンブリッジ大学卒業後、ベルリン、パリと移り住み、主にロシア語で執筆活動を続ける。1940年、アメリカに移住。ハーバード、コーネル大学などで教育、研究に携わる傍ら、英語でも創作活動を本格的に始める。1955年に英語で発表された『ロリータ』が大センセーションを巻き起こし、教師の職を辞す。1962年、スイスのモントルーに居を定め、1977年、78歳で死去

沼野充義 : 1954年東京生まれ。東京大学教養学部を卒業、ハーバード大学スラヴ語スラヴ文学科に学ぶ。東京大学教授

小西昌隆 : 1972年神奈川生まれ。早稲田大学文学部卒業。同大学大学院文学研究科博士課程満期退学。専門はロシア文学。獨協大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 燃えつきた棒

    『賜物』は、先日同じ沼野先生訳の『賜物』(池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2)を、読んだばかりなので、今回は、ナボコフがその付録の一つと位置づけている「父の蝶」と巻末の解説のみを読んだ。 「父の蝶」: 鱗翅類学者である父の業績に関する手記の体裁をとっている。 学術論文を読んでいるような、ある種難解な読み心地だが、ナボコフの蝶への愛が溢れている。

  • rinakko

    再読。「賜物」は、ロシア語で書かれた最後の長篇小説。自伝的な作品で、難解な方のナボコフだった(読み始めてから思い出したw)。珍かな蝶をどこまでも追っていってしまった父のこと。亡命貴族のフョードルが、故国の著名人チェルヌィシェフスキーの日記に出会い、ロシア革命を導いた人物の伝記小説を書くことになる…ところがナボコフらしい。

  • 井蛙

    父はもはや憧憬の対象としてしか蘇ることのない過去の他者だ。父の伝記に挫折した主人公が『チェルヌイシェフスキーの生涯』を書くのは(現実を芸術の上に置きながら、全般的思考に飛びつくあまり当の現実を取りこぼす知性上の怠惰を終生矯正できなかったという彼は、まさに父のアンチテーゼのような人物である)、少なくともそうではあり得なかった父を描くというある種の代償行為のようだ。さて『チェルヌイシェフスキー』の出版によっていささかスキャンダラスなキャリアの第一歩を踏み出した主人公は、ついにコンチェーエフとの対話を実現する→

  • 井蛙

    ウィットに富んだユーモア、軽業師のような比喩、至るところに散りばめられた意匠、そして何より天才的な言語感覚に裏打ちされた豪奢な文体…そのすべてが最良のナボコフだ。けれど僕が彼の作品の中でも『賜物』をもっとも愛しているのは、言葉の隅々から発露する瑞々しい感情の清真さゆえなのだ。あまり克明に描きすぎたために現実と区別のつかなくなった夢想、自己の才能への疑念と過信の間で揺れ動く自尊心、幸福へと近づくにつれいよいよ高まる逆説的な気後れ、人生そのものに対する抑えがたい渇望と讃歌、そして死に対する控えめな目配せ…→

  • ボウフラ

    この作品を十全に理解できたとはとても思えないが、難解な中にも読んでいて心地よい気分にさせてくれる文章である。ストーリー展開的にはあまり起伏がなく、「魔の山」のような雰囲気の学術小説といえるのではないだろうか。85点

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