ウラジーミル・ナボコフ

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ナボコフの塊

ウラジーミル・ナボコフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784861825842
ISBN 10 : 4861825849
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

『ロリータ』の英語作家、『賜物』のロシア語作家、『文学講義』の文学講師、『エヴゲーニイ・ネオーギン』の翻訳者、はたまた鱗翅学研究者、さらにはチェス・プロブレム作家…多彩な顔をもつナボコフの50年余にわたる散文―ロシア語版『ロリータ』のあとがき、翻訳論、創作論、文学講義補講、言語学習のコツ、蝶の採集記、書評、追悼文、ボクシングのレポート、朗読会メモ、没原稿、レシピまで、全39編を網羅した、世界初のオリジナル・エッセイ集!ロシア語・英語・フランス語、すべて原典からの直接訳、ほぼ本邦初訳作品で構成。

目次 : 錫でできた星―ロシアへの郷愁/ 森羅万象は戯れている―遊ぶナボコフ/ 流謫の奇跡と帰還の奇跡を信じて―亡命ロシア文壇の寵児、V・シーリン/ ロシア文学のヨーロッパ時代の終わり―亡命文学の送り人/ ロシア語の母音はオレンジ、英語の母音はレモン―駆け出し教師時代/ 張りつめているように見えて、だるだるに弛みきっている―口うるさい書評家/ 文学講義補講 第一部 ロシア文学編/ 文学講義補講 第二部 劇作・創作講座編/ 家族の休暇をふいにして―蝶を追う人/ 私のもっともすぐれた英語の本―『ロリータ』騒動/ 摩天楼の如く伸びた脚注を―翻訳という闘い/ 私が芸術に全面降伏の念を覚えたのは―ナボコフとの夕べ

【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 1899‐1977。「言葉の魔術師」と呼ばれ、ロシア語と英語を自在に操った、20世紀を代表する多言語作家。ロシア革命の勃発によりロンドン、ベルリンへ亡命。1940年アメリカに渡って大学で教鞭を執る傍ら、創作活動に取り組む。55年、パリで刊行された『ロリータ』が世界的なベストセラーとなる

秋草俊一郎 : 1979年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員、ハーヴァード大学客員研究員、東京大学教養学部専任講師をへて、現在日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。専門はナボコフ研究、翻訳研究、比較文学など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

    なぜか辛口のナボコフの批評(内緒だが、書店では、「ナボコフの魂」と思っていた)。なのに惹かれて読んでしまうのは、自分の中のバランス感覚なのか。ロシア語英語の双方で作家活動するナボコフの翻訳論は、特にロシア語の小説や詩を翻訳する者には興味深いところだろうが、残念ながら(ロシア文学好きだが)ロシア語など、まるで門外漢の自分にはほとんどチンプンカンプン。ちょっと悔しい。

  • 春ドーナツ

    「ナボコフの文学講義」に挑むべく、前哨戦として本書を読む。「講義」のテキストもぼちぼち読み始めている。「肩慣らし」のつもりが「文学的肩脱臼」とあいなり、今から寝床に倒れこもうと思う。

  • amanon

    一瞬、「魂」と読み間違えそうなタイトルに冠せられた「塊」という言葉に、多くの読者は虚を突かれた気になるだろうが、本編を一通り目を通してから解説を読めば、あっさりと腑に落ちる。ある程度ロシア及び旧ソ連の文化事情に通じていないとわかりにくいトピックが少なくないが、それでも著者の機智に富んだ言い回しや、辛辣な表現に惹かれて、ほぼ淀みなく読み通すことができた。個人的には著者の翻訳論がとりわけ興味深く読めたか。それと同時に、今日では殆ど言及されない夥しい数の文学者の名前に、歴史に名を遺すことの意味を考えさせられる。

  • ひろゆき

    ロシア文学、その翻訳についてなど。随筆というほど、わかりやすく書いていない。かなり攻撃的。論争的。ロリータ出版時の出版社代表とのあれこれ。事件の真相はわかりにくいが、込み入った状況の中で雄叫びあげるような書き方がクスクスと笑える。

  • 籠り虚院蝉

    ナボコフがその生涯で書いてきたさまざまな小品を集めたエッセイ集。小説家という側面からでは感じられない細やかな生のナボコフ像が垣間見えた。亡命作家・翻訳家・批評家・蝶の蒐集家……のみならず、ボクシング好き、テニス好き、映画好きといった「遊びに真剣」な姿が個人的には意外だった。あの気難しい表情からは想像もつかない。後半は翻訳論に割かれているが、門外漢のど素人にとっては実はここがかなりの鬼門であったりする。『ナボコフの塊II インタビュー集』の実現のために、付属の葉書で作品社さんに一筆書きたいと思う。

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