ウォルター・デ・ラ・メア

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アーモンドの樹 ウォルター・デ・ラ・メア作品集

ウォルター・デ・ラ・メア

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784887218307
ISBN 10 : 4887218303
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

不思議で、寂しげで、そして少し怖い“お噺”たち…1970年代に“大人の童話”の走りとなった定番の傑作選が耽美的装画の名品とともに待望の再臨!!

目次 : アーモンドの樹/ 鉢/ 姫君/ はじまり

【著者紹介】
ウォルター・デ・ラ・メア : 1873‐1956。イギリスの作家、詩人。幻想味と怪奇味を帯びた作風で知られる。児童文学作品も多く、『子どものための物語集』で、カーネギー賞を受賞

脇明子 : 1948‐。翻訳家、ノートルダム清心女子大学名誉教授、岡山子どもの本の会代表。デ・ラ・メア作品の翻訳には、『魔女の箒』(国書刊行会)、『ムルガーのはるかな旅』(岩波少年文庫)、『九つの銅貨』(福音館書店)があり、キャロル、マクドナルド、ル=グウィンなど、児童文学を中心とした英米文学の訳書多数。『読む力は生きる力』(岩波書店)など、読書の大切さについての著書も多い

橋本治 : 1948‐2019。東大駒場祭のポスターで注目を集め、まずは挿絵画家として活躍。本作品集の挿絵、装幀は最初期の仕事の一つで、ビアズリーなどの西欧世紀末美術と日本の少女漫画との、先駆的な折衷と評された。小説や評論の分野でも活躍し、『桃尻娘』(ポプラ文庫)、『花咲く乙女たちのキンピラゴボウ』(河出文庫)、『窯変源氏物語』、『双調平家物語』(ともに中公文庫)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 帽子を編みます

    この巻は男の子の話です。イギリスで子どもが小さな紳士であるように育てられていた時代の話。乳母や使用人が子どもの世話をしていた時代。「アーモンドの樹」読んでいて切なくなります、子どもの限られた世界での両親の役割の重さ。大人になってようやく解ける謎。どの話も寂しく影があるのですが、それでも心に沁み入ってくるように思います。静かで音のない景色、美しさに胸がギュッとなる瞬間、この作品たちはそれらを取り出してくれるように思うのです。

  • 二戸・カルピンチョ

    「アーモンドの樹」19世紀、イギリス、ヒースの曠野、ニコラスという少年のお話。裕福であり、情緒不安定な母、家庭から逃げたい父。少年はきっとどうすることも出来ない。ヒースの自然の描写が美しく、孤独なニコラスの唯一の友達ともいえる。そんな子供にどんな大人の愛が必要なのか、周囲の大人がどんな風に見えたのか。ニコラスが大人の女性に興味を持ち憧れるのは母から放棄されていたからだろうか。

  • 練りようかん

    橋本治氏の絵きっかけ。四篇収録。ニコラスという男の子が成長していく連作なのか。はじめの紹介文で別人かどうかは読者に委ねると書かれていて、文体のイメージから同一人物と想定して読み進めた。父は家を空けがちで母がなじる、だから家の居心地が悪くまた外出する悪循環。表題作の不和がニコラスの発する雰囲気に出ている表紙は情感に溢れていて良い、孤独と負担と少年らしい好奇心がうずまく様子が物語に瑞々しさを与えていて面白かった。最も好きな挿絵は「姫君」の中の見開きページ。アイビーとカケアミ立体感、左右非対称の魔的魅力が素敵。

  • プロメテ

    『アリスの教母さま』に続いて、短編集二作目のデ・ラ・メアだった。本作は四話入っている。一話目のアーモンドの樹は、不思議に引き込まれたが、 他の作品には入り込むことが難しかった。詩的要素、幻想的要素として、感性に訴える表現があったが、全体的に冗長に引き回した朦朧法の連なりであり、特に四作目の、はじまり、はなんの意味もなさない文章と感じた。 期待していた分、残念である。詩的幻想に最初はうっとりしたが、冷静に考えるとこのような書き方は普遍的表現になりうるだろうかと感じた。プロットは前作の方が格段にあった。

  • のんたろう

    『アリスの教母さま』は女の子のお話だったそうだが、そちらは未読。こちらは男の子お話が4篇。男の子と言っても少年だったり青年だったり。ニコラスが同一人物であるのか、はたまた別人なのか。靄に包まれたような、少年や青年の心の奥にひそむゆらぎのようなものをこっそりのぞいているような、なんとも不思議な感覚におちいる。どこか不思議で影のある雰囲気のお話に橋本治の絵がぴったり。

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