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ヒトラーの娘たち ホロコーストに加担したドイツ女性

ウェンディ ロワー

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784750343747
ISBN 10 : 4750343749
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ナチズムが生んだ一般のドイツ女性たちは‘血塗られた地’で何を目撃し、何を行ったのか。レイシズム、国家主義のさいはてに待つ、知られざる歴史の闇に迫る。全米図書賞ノンフィクション部門最終候補選出作(2013年)

目次 : 第1章 ドイツ女性の失われた世代/ 第2章 東部が諸君を必要としている―教師、看護師、秘書、妻/ 第3章 目撃者―東部との出会い/ 第4章 共犯者/ 第5章 加害者/ 第6章 なぜ殺したのか―女性たちによる戦後の釈明とその解釈/ 第7章 女性たちのその後

【著者紹介】
ウェンディ ロワー : クレアモント・マッケナ・カレッジ歴史学部教授(John K.Roth Chair)、ミュンヘン大学リサーチ・アソシエイト。アメリカ合衆国ホロコースト記念博物館の学術コンサルタントも務め、20年にわたりホロコーストに関する資料調査とフィールド調査を行っている。家族とともに米国・カリフォルニアのロサンゼルスとドイツのミュンヘンに居住

武井彩佳 : 早稲田大学博士(文学)。専門はドイツ現代史、ユダヤ史、ホロコースト研究。早稲田大学比較法研究所助手を経て、学習院女子大学国際文化交流学部准教授

石川ミカ : 国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。外資系銀行勤務を経て、障害・福祉・リハビリテーション分野の翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 天の川

    女は平和を好むとされているが、はたしてそうなのか?通常の社会では暴力犯罪のほとんどは男性によるものだが、それは攻撃性が低くなるよう、女性が社会により条件づけられているからだという。ここに取り上げられる女性たちは東部地域で看護師や秘書、妻として、ジェノサイドに加担した人々だ。ナチズムの教育が浸透し、ユダヤ人を蔑む社会が構築される中、任務としてこなす者、積極的に加担する者、様々だ。戦後、彼女たちは口を拭い、自己弁護する。罪に問われた者はごく僅か。⇒

  • キムチ

    第2次大戦は人間がなしうる極限をドイツにおいて見せた。ナチ、ホロコースト。だが、ナチがドイツ全体を掌握して思いのままに大量殺戮殺戮を繰り返したのではないことは20C末に断定されている。加担した市井の人々の中に「女性」の姿は見えてこなかった。一方、戦争犯罪を問われたナチの女性はわずか一人。この本を読み「ヒトラーの娘たち」は50万を超えるものであり、若く溌剌とした彼女らの姿に衝撃を受けた。殆どが看護師・教員・秘書・福祉士。2000年、唯一の有罪者の女性は大勢の村人に花で囲まれた葬送を持って送られた。

  • ころりんぱ

    もしこの時代そこにいたら、私もユダヤ人をなぶり殺したんだろうか…。関連映画などには路上のユダヤ人に石を投げる女性や、怖くて意地悪な女性看守がいるのを見たりするから、反ユダヤ主義というのが相当に蔓延していたのだろうとは思っていた。だけどこの本を読むまでは、ナチスドイツが起こしたホロコーストに直接的に女性が加担していたことを想像できていなかった。第一次世界大戦後のドイツの閉塞感、ヒトラーの台頭した時代に育った一般的な女性が、どんな風にその残虐な時代を生きたのか。そこに自分がいたら…?と考えてしまう。重たい。

  • くさてる

    けして読みやすい本ではない。記述はあくまで冷静で、小説のようなドラマはない。ただ、人間の残虐性には性差はないというシンプルな事実が、読み進めるうちにどんどんのしかかってくる。誰かの母だろうが妻だろうが娘だろうが、そんな事実と関わりなくある種の権力を振るうことが可能になったときに、それをできる人間がいるのだ。けれど、その結果の裁きには性差がある。戦中の残虐行為の部分よりも、ある意味では戦後処理に関する記述の方が読んでいて厳しかった。しかし、それをこういう形で明るみに出したのもまた女性だった。思い一冊でした。

  • 桜父

    第2次大戦中ヒトラーの「ナチ政権」に積極的に協力し、ヒトラーの掲げるイデオロギーに加担・実行した女性達を追った本。第1次大戦の敗戦からドイツ国民には人種差別の下地が備わっていて、ヒトラーがそれを体現した。ナチ政権化で女性達が負った役割は徐々に多くなっていったが、その中でも積極的に「ユダヤ人殺害」を行った女性達が戦後罪を逃れるために、嘘や夫に罪を着せほとんど無罪になった事に憤りを感じる。殺害されたユダヤ人の皆さんの無念を思うと涙があふれます。

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