Books

アエネーイス

ウェルギリウス

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794809551
ISBN 10 : 4794809557
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ローマ建国を語るラテン文学最高の叙事詩『アエネーイス』。2000年の時を経て今新たな命を宿す。従来のウェルギリウス像・ローマ叙事詩観を一新する、散文形式による新訳の挑戦。ポンペーイー壁画以来の関連名画多数収録。

【著者紹介】
ウェルギリウス : プーブリウス#ウェルギリウス・マロー。B.C.70‐B.C.19。マントゥア近郊のアンデースに生まれる。30歳の頃、『牧歌』で詩人として世に出る。『農歌』を時の権力者オクターウィアーヌスの前で朗読してローマを代表する詩人の地位を得る。生涯にわたって書き続けられた『アエネーイス』は、詩人の死によって未完に終わったが、破棄を望んだ詩人の遺志に反して出版されるや、たちまちベストセラーとなった

杉本正俊 : 1949年岐阜市に生まれる。1974年早稲田大学第一文学部卒。同大学大学院(修士・博士課程)で志波一富教授に現代ドイツ文学を学ぶ。早稲田大学、駒澤大学、日本大学芸術学部等で30余年、非常勤講師としてドイツ語を教える(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • buchipanda3

    トローヤの勇将・アエネーアースの活躍を謳った英雄叙事詩。彼はギリシャとの戦いに敗れた後、イタリアへ向かう。それは今のローマの起源となるのだが、そこまでの過程には冒険あり、戦争ありと再び彼は舞台の上で跳ね踊る。神々と人々の思惑が交差しながら物語が展開するのはホメロス詩と同様だが、こちらは神々の壮大な論理より人間目線な感情に寄っている印象。物語の主題は未成熟な人間へと流れ移ったのか。運命に翻弄されながら、迷い、怒り、恐怖、反骨、覚悟、敬愛を抱えながら詐術もなんのそのと邁進する様。終盤は怒涛の如く読み切った。

  • たま

    読友さんの感想のおかげで読みました。トロイア陥落のあとのアエネアースの物語。カルタゴの女王ディードーの名高い悲恋(と言うか片思い)はあまりに一方的過ぎて当惑。同じく名高い冥界下りのほうは実に興味深い。『神曲』はこれの二次創作と言えようが、確かに二次創作したくなる面白さ。航海の途中出会う王たちへの贈り物や神への捧げ物のポトラッチ的豪華さも面白い。最後はイタリアに上陸し反対勢力との戦い。人は死すべき運命だがそれを恐れず勇敢に戦うことで名を残す。斃した武人、斃された武人の名の列挙に戦争文化を考えさせられた。

  • fseigojp

    イーリアスとオデュッセイアを合算してローマ化しているとわかっているけど面白い 後世に与えた影響も大きいのも了解

  • em

    トロイア戦争後のアエネーアースの遍歴、ローマ建国へと繋がる物語。2013年の新訳。先に読んだ泉井氏(岩波)の七五調訳は典雅な雰囲気が出ていましたが、こちらは馴染みやすい散文。また、挿絵やフレスコ画の図版、地図などの資料が豊富。異名や某の子、といったややこしい情報を()で記してあるのも親切。一般読者にフレンドリーな工夫がなされていて、おすすめです。ホメロスもこの形式で出してほしいくらい。アエネーイス版だからなのか、キルケーの住む岬がローマの少し下あたり?だったりする地図を眺めるのも楽しい。

  • 春ドーナツ

    「物語」は大いなる古から連綿とつながっているのだなとしみじみ感じる。「翼をふって飛び去る夢」というフレーズが耳に残る。神々の名前をラテン語からギリシア語に変換しながら読んでしまう。後者の方が頭の中で整理し易い(ラビリントスのように複雑だよなと毎度思う)。脚注ではなく「コラム」を配したユーザビリティに訳者の心意気を感じた。ウロボロス・・・ウロ覚えの記憶の断片を結んでくれる。作品世界を理解する上で敷居を下げているとも思う。「刈り入れ前の麦畑を飛び越えて、足は少しもか細い穂先を散らさぬ」こういう描写が好きです。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items