Product Details
ISBN 10 : 4772415068
Content Description
本書は、ビオンがブラジリアとサンパウロで行った、南米のアナリストたちが提示する症例へのスーパーヴァイジングの模様をまとめたものである。認識論的な観点から精神分析に迫ったビオンの著作は難解であると言われるが、晩年のビオンはセミナーや対話を通して「こころのなぞ」に対する自由で直観的な思索を広げていった。本書はその時期のもので、いわばビオンのエッセンスが凝縮している。また、ケース・プレゼンテーションにビオンが応える貴重な記録でもあり、彼の精神分析臨床にたずさわっている姿が全面に出、彼が面接室で見せていた解釈や考えの実際を目のあたりにできる。本書ほど、精神分析を感じさせてくれる、精神分析臨床の只中にいる気にさせてくれるものはないだろう。ビオンを知る、精神分析を知る、恰好の一書である。
目次 : ブラジリア 1975/ パネルディスカッションへの寄稿 ブラジリア、新たな経験/ サンパウロ 1978
【著者紹介】
松木邦裕 : 1950年佐賀県生まれ。医師。熊本大学医学部卒業後、1975年から九州大学医学部心療内科、1978年から福岡大学医学部精神科勤務、1985年から1987年に英国ロンドンのタビストック・センターおよび、クリニックへ留学。福間病院勤務後、現在は精神分析オフィスを開業
祖父江典人 : 1957年愛知県生まれ。臨床心理士。東京都立大学人文学部心理学専攻卒業後、名古屋大学医学部精神医学教室へ心理研修生として入局。国立療養所東尾張病院をへて、現在は厚生連更生病院(安城)精神神経科勤務。日本福祉大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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