ウィリアム・ジェラルド・ゴールディング

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通過儀礼

ウィリアム・ジェラルド・ゴールディング

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784875719649
ISBN 10 : 4875719647
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ネルソン提督のトラファルガー沖海戦勝利の数年後、オーストラリアに向かう輸送帆船を舞台に、英国貴族階級の青年と国教会の若い聖職者を中心に展開される、華麗にして怪奇な物語。ブッカー賞受賞作品本邦初訳。

【著者紹介】
伊藤豊治 : 東京大学文学部英文科卒業(昭和23年)。新潟大学人文学部勤務(昭和25年‐平成2年)。新潟大学名誉教授。敬和学園大学勤務(平成3年‐12年)。敬和学園大学名誉教授。英文学を専攻、特に英国の小説を中心に研究。エミリー・ブロンテ、ヴァージニア・ウルフ、D・H・ロレンス、オルダス・ハックスリー、ウィリアム・ゴールディング等の作家について学術論文あり(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まふ

    ゴールディングの作品と聞いて期待したが翻訳のスムーズさかも知れず、なかなか本文の世界に入り込めない感じがした。それでも、洋上の小さな客船内で、語り手のトールボット青年が海の旅に慣れ、閉鎖空間内で起こるさまざまな事件に、船長以下の乗組員たちがいかに対応するかを学んでゆく姿が「丁寧に」描かれていてそれなりの面白さであった。とりわけ、職務に忠実な牧師コリー氏が「船内秩序」と闘い敗れて死んでゆくさま、それをクールに処置するアンダーソン船長以下の海の男たちの駆け引きが興味深かった。G769/1000。

  • ケイ

    さすが『蠅の王』の作者の作品、そして海洋小説豊富なイギリス文学だ。子供たちが無人島という出口のない閉鎖空間で追い込まれた状況は、ジュールベルヌがメルヘンであったかのように思えたものだ。こちらでの閉鎖空間はさらにひどい船の中だ。読んでいてなかなか気持ちの良いものではないが、こんな終わり方では三部作を読む必要がある。

  • ゆき

    ★★★☆☆:航海中の帆船という閉じられた環境で起こる悲劇。「蠅の王」にも通じるものがあるが、この作品ではさらに前半のトールボットの日記、後半のコリーの手紙と二人の視点に立つことによって、異なった環境や階級がものの考え方、矜持や恥辱を全く別のものにしてしまうのだ、ということを強く感じた。なんともやりきれない気持ちにさせられるラストだった。

  • penguin

    図書館。英ドラマ版(字幕無)を鑑賞後に藁をも掴む思いで借りた、3部作の1作目(日本語訳はこれのみ)。100Pまでは人物紹介・状況描写がメインなので辛いですが、そこを過ぎたら一気呵成に読了でした。閉塞社会だからこそ必要とされるスケープ・ゴートや悪意、隠匿、階級に拠る支配。それらが特権階級である貴族の若者を通して描かれるため、意識されない階級差と筆致の透明感と書かれる内容のエグさ。それが後半のミステリー部分に活きてくる気がします。階級で視点が異なる様も描かれており、非常に刺激的でした。残り2部も翻訳して欲しい

  • さぼさん

    最初の100ページは辛抱.基本的に何も起きません.ただし,主人公が女をたらしこもうと企むあたりから一気に事件が起きていき物語に引き込まれます.さすがにゴールディング.上手いなぁという感じ.後半にかけ,少しずつ謎が解けていくあたりは,ノーベル賞作家による傑作ミステリーといったところです.

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