Books

罪の水際 新潮文庫

ウィリアム・ショー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784102408414
ISBN 10 : 410240841X
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ケント州の海辺の町ダンジェネス。休職中の女刑事アレックスは、同性婚パーティに居合わせ、花嫁に襲いかかろうとした中年女性を間一髪で阻止する。一方、町では夫婦の惨殺死体が発見され、現場には血文字のメッセージが残されていた。町の多くが巻き込まれた大規模な投資詐欺に、少なからず関連があるようだが――。町に渦巻く複雑な人間模様と悲劇を端正に綴る現代英国ミステリーの到達点。

【著者紹介】
ウィリアム・ショー : 2013年に長篇A Song from Dead Lipsで小説家デビュー。英国推理作家協会(CWA)ヒストリカル・ダガーおよびゴールド・ダガーの候補にそれぞれ1回、シークストン・クライム・ノベル・オブ・ザ・イヤーの候補に3回、バリー賞の候補にもなった。ポストパンク雑誌《ジグザグ》の編集補佐に始まり、《オブザーバー》紙、《ニューヨーク・タイムズ》紙等でジャーナリストとして活躍

玉木亨 : 1962年東京都生れ。慶應義塾大学経済学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ナミのママ

    海外作品の舞台が現存する土地の時、読む前に調べてしまう。この作品もそうだ。ミニサイズの鉄道の終着駅、そこから物語は始まる。主人公の警察官アレックスは職務中のストレス障害で休職中、娘と2人で暮らしている。親密な関係の同僚といわくある元の同僚。ただしシリーズ5作目のために過去の詳細がよくわからないのが残念。同性婚パーティーへの乱入者、夫婦の惨殺死体、路上生活者、7年前の行方不明、投資詐欺、これらが見事に重なり静かに、かつ丁寧に描かれている。英国ミステリを堪能した。(CWAゴールドダガー最終候補作)

  • タツ フカガワ

    イギリス南端の小さな町でPTSDを患い病気休養中でカウンセリングを受けている女刑事アレックスは心穏やかに静養するはずが、町で起きた富裕な初老夫婦が惨殺された事件や投資詐欺事件、さらに7年前トロール船での漁の最中に海で転落死したとされる漁師の一件などに関わっていく。やがて真相を知ったアレックスは、警察官として法の正義を貫くことができるのか。読み終ってあらためて「罪の水際」という邦題にも感銘(原題は「トロール船員」)。読み進むほど面白さが増すミステリーでした。

  • stobe1904

    【ケント州ダンジェネスを舞台にしたミステリ】PTSDを患い休職中の女性刑事アレックスはランチタイムに同性婚女性たちの結婚パーティに遭遇するが、それが夫婦殺害事件と行方不明事件につながっていく…。イギリスの漁村のゆったりとした生活、どこかしら見え隠れする悪意の予兆、アレックスの苦悩をゆったりとして筆致で丹念に描き出す作風はアン・クリーヴスを彷彿させる。ゆったりとしながらもミステリとしての最後のヒネリもしっかり決まった素晴らしい作品。この出来栄えだと他の作品も読みたくなるが、翻訳は続くだろうか?★★★★☆

  • まぶぜたろう

    アン・クリーヴスに似てるとの評で読んだのだが、確かに田舎町の人間模様が次第に解きほぐれていく様子がクリーヴス。しかし、こちらは、ドライだが人情に熱い女性刑事が、自転車で飄々と証言を拾っていく様が実にハードボイルド。真相をさらりと明かす簡潔な筆致もクール。捜査のメインから外れた第三者的視点、彼女の友人、私生活、娘との関係もいい。しかもそれらがトリッキーな本格へ、犯人とのサスペンスに転じるのに驚いた。地味だがミステリーの楽しさを満喫できる、これは今年のベスト候補。新潮はよくぞ発掘してくれた。(◯◯◯◯)

  • M H

    何人かの方のとおり、アン・クリーヴスを思わせる丁寧な作風のイギリス産ミステリー。ダンジェネスという町で病気休職中の女性刑事アレックスが予兆に見舞われながら殺人事件や過去の失踪に首を突っ込んでいく。彼女はペレスやマシューよりだいぶクセ強なのがたぶんミソで、さざ波を起こすタイプ。暴く人間関係、人格も一筋縄ではいかず、アレックスの対処もそう。最終的にある行為に至るが、これも積み重ねられたトーン、描写には馴染んでいると思う。とても良かった。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items