Books

黄金の少年、エメラルドの少女 河出文庫

イーユン・リー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309464183
ISBN 10 : 4309464181
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

現代中国を舞台に、代理母問題を扱った衝撃の話題作「獄」、心を閉ざした40代の独身女性の追憶「優しさ」、愛と孤独を深く静かに描く表題作など、珠玉の9篇。O・ヘンリー賞受賞作2篇収録。

【著者紹介】
イーユン・リー : 1972年北京生まれ。北京大学卒業後、アイオワ大学大学院で免疫学の修士課程修了。その後、同大学創作科で学ぶ。2005年『千年の祈り』で作家デビューし、多くの文学賞を受賞。カリフォルニア州在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • KAZOO

    この作者の作品集を読むのは「千年の祈り」に続いてのもので9つの作品が収められている短編集です。前作で非常に感銘を受けたのでこの作品を手に取りましたが外れなしです。中国での出来事を英文で発表している作家ですが、現在の中国の状況をよく書かれています。特に最初の「優しさ」と「獄」は物語としては非常に優れたものだと感じました。両方とも賞を取っているのですね。将来のノーベル賞候補でしょう。ウイリアム・トレヴァーに影響を受けているということなので彼の作品も読んでみたい気がします。

  • buchipanda3

    「あごの下に触れる魏中尉の指。教えてよ。どうすれば幸せ?」。何が幸せかなんて他者には推し量れないが、自身もよく分かってないのだ。本作では皆が愛と孤独にもがいている。初篇は自分の生き方と他者との関係性に悩んだ女性の回想で、彼女は愛を背負うことを避け自ら孤独を選ぶ。でもその語り一つ一つからむしろ無垢な慈愛と確かな自己が見出され心に深く感じ入った。かつて優しさも嫌悪した彼女は人生を経て愛も孤独も受容する。他篇でも未婚や養子など周りから勘ぐられる人生が語られるが、戸惑いながら理屈ではない愛を見据える姿が印象的だ。

  • (C17H26O4)

    『優しさ』が特に静かに胸を打つ。心を閉じて生きてきた40代の主人公。おそらく彼女はこれからも孤独を好むようにして生きていく。そういう生き方しかできない彼女はしかし、不幸だったわけではない。回顧する。人生の中で触れてきたいくつもの優しさを思う。決して恵まれていたとはいえない日々であったが、人生が交差した人たちとのこと、それらの中の優しさを思う。彼ら彼女らの優しさを思う。主人公が感じているということになにか救われる。優しさを感じる心がわたしの中にもあると思えて。『優しさ』このタイトルが読後また深く沁みる。

  • metoo

    贅沢な短編集。才能が溢れる。洗練され、温かい。観察眼優れ、文章が響き合う。「優しさ」は、軍に入隊した経験を持つ北京に一人で暮らす41歳の女性が過去を回想する。著者リーの人生に重なる部分がある。読書の楽しみを教えてくれた孤独な杉教授、入隊した女性達、様々な人生が交錯するが、望まれても誰とも深く関わらなかった私。優しさごっこをするのが優しさではないのでしょう。他8編、どれも中国の昔と現代、貧富の激しい階級社会、インターネット漬け、孤独な都会の人々、様々な視点から人々へ温かい眼差しが向けられている。

  • キムチ

    中国・・歴史で学んだ国、大地の舞台となった国そして現代は。余りの変貌にさらされた時間の中、血を受け継いできた一人、リーが紡ぐ傑作。忌まわしい過去すら美しさを秘め今に繋がる混然とした情景が息を呑む。表題と「優しさ」が中編作品。後者は筆者が敬愛するW・カーヴァー作品と語り合う心情で綴られる〜1人称で語る相手 末言とハリーの孤独感が二重写しに重なる。過酷な行軍の空気がリーの原体験を基にしたと思える。上官2人や大学教授の性格描写は近寄ってみる絵画のタッチのようで吸いこまれそう。U2の曲をBGM としての執筆とある

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items