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赤毛のレドメイン家 新訳版 創元推理文庫

イーデン・フィルポッツ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488111069
ISBN 10 : 4488111068
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

六月半ばの日暮れどき、ダートムアの採石場で、スコットランド・ヤードの敏腕刑事ブレンドンは、絶世の美女とすれ違った。それから数日後、ブレンドンはその女性から助けを請う手紙を受けとる。夫が、彼女の叔父のロバート・レドメインに殺されたらしいというのだ……。レドメイン家をめぐる奇怪な事件は、美しい万華鏡のようにその姿を変化させつづけ、やがて驚愕の真相へ――。江戸川乱歩が激賞した名作が満を持して新訳で登場!

【著者紹介】
イーデン・フィルポッツ : 1862年インド生まれ。イギリス本国で教育をうけ、事務員などを経て文筆の道に入る。数多くの推理小説、田園小説、戯曲、詩作を発表。1960年没

武藤崇恵 : 成蹊大学文学部卒。英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Kircheis

    ★★★★★ 恋愛要素ががっつり入った古典ミステリ。 『トレント最後の事件』のような感じかと思っていたが一味違っていた! 真打ちが中盤で登場し、最初の探偵役が実はワトソン役だった(語り手ではないが)という趣向は今でも十分面白い。 大体の真相は、現代のミステリ好きなら中盤くらいで予測可能だろう。しかし、ストーリーの流れが美しく、割と長めの話であるにもかかわらず一気読みできた。 特に逮捕の瞬間の描写は、ベタだけどホントにうまい。そのまま映画にできそうだ。

  • NAO

    【2021年色に繋がる本読書会】【月イチテーマ⠀こわい本】江戸川乱歩が選んだベストテン第1位。オーストラリア出身のレドメイン家の特徴は、真っ赤な髪の毛と、興奮しやすく荒々しい気質。その荒々しい気質を一番強く受け継いでいたのは?度を越した自意識と自惚れは、とんでもない犯罪を引き起こす。犯人にとっては、他人を意のままに操るなど、雑作ないことなのだろう。相手が自意識過剰な堅物ならなおさら。髪の色にこだわってのこのラストはちょっと卑怯な気もするが、最後まで面白いのは、確か。犯人の冷酷さは、なかなかなもの。

  • 森オサム

    著者初読み。今年で丁度発表から100年となる作品。悪魔の様な犯人であるが、余りにも凶悪で狂人と言う方が相応しいかも知れない。しかも序盤の探偵が、今まで聞いた事無いくらいマヌケ過ぎる。二人目の探偵は優秀なのですが、強力な犯人と足を引っ張る相棒の両方を相手にするのは、中々に骨が折れたか。かなり長い話だったので(まあ、マヌケに付き合うのにも疲弊したし)読み疲れたが、江戸川乱歩絶賛の名作、一読の価値は有ったか、と思います。

  • うーちゃん

    読みたかった古典。海外では殆ど忘れられている作品だが、日本では名作認定されている。なぜ日本でだけ?答えはこれに尽きる、「乱歩が絶賛したから」。とにかく好きだったみたいですね。おかげでこうして読みやすい新訳まで出ているし、巨匠さまさまです。ダートムアやコモ湖畔の風景がとても美しく描かれており、風のにおいや湖のきらめきが目の前に感じられるよう。そして、鳶色の髪のファム・ファタル。"死体なき殺人"の場合って、だいたいこうだよね・・っていう犯人の予想のしやすさこそあるが、読者の心に鮮やかな印象を残す良作だと思う。

  • タッキー

    余談ですが、今からちょうど100年前に書かれた作品。そんなに古い作品を読めるとは、今更ながら、文字ってすごいなぁと改めて思いました。作品自体は、驚くほどのどんでん返しがあるわけではありませんが、堅実な本格ミステリーだと思いました。アンソニーホロヴィッツの作品が好きな人にはオススメです。最後の犯人の手記は、当たり前のことながら、犯人視点なので、それだけ読むと倒叙もので、一冊で2度楽しめてなんか得した気分。主人公の刑事の無能ぶりが暴露されていて面白かったです。

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