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小説版 韓国・フェミニズム・日本

イ・ラン (Book)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309028835
ISBN 10 : 4309028837
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

創刊以来86年ぶりの3刷となった「文藝」の特集「韓国・フェミニズム・日本」から日韓の書き手たちによる短編小説を集め、チョ・ナムジュの初邦訳「離婚の妖精」、松田青子の書き下ろしを加えた決定版。

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    日本の作家6人と韓国の作家6人による競作集。韓国の人の名前はわかりにくいが大半は女性作家で、比較的新しい世代の人たち。完全版は未読なのだが、こちらは小説版。日本の作家たちは、おおむね純文学とエンターテインメントの中間的な立ち位置(ややエンターテインメント小説寄りか)。韓国側は翻訳でもあり、私にはそのあたりのことはわからない。ただフェミニズムを標榜している割には総じて作品が軽い印象である。否、むしろフェミニズムを真っ向から掲げて云々というよりは、それはより自然体で語られるべきもの、という時代になったのか。

  • アキ

    韓国の作家6名、日本の作家6名のフェミニズム短編集。チョ・ナムジョ、ハン・ガンや西加奈子、高山羽根子など顔ぶれも豪華。いずれえも女性にまつわる結束、化粧、SF仕立ての愛、在日韓国人との友情などバラエティー豊かなフェミニン小説。印象に残った作品は「桑原さんの赤色」松田青子の赤いアイシャドウ、「韓国人の女の子」西加奈子の在日韓国人の思い出、「京都、ファサード」ハン・ガンでの京都の日本人との交流と悔恨、「ゲンちゃんのこと」深野野分のザイニチの悲しみ、「デウス・エクス・マキナ」パク・ミンジュの神は男だった、など。

  • ネギっ子gen

    【韓国作家、凄い!】『文藝』2019年秋季号の特集「韓国・フェミニズム・日本」から12編の短編小説を集め、単行本化。巻頭の『82年生まれ、キム・ジョン』の著者によるママ友同士の愛と連帯を描く『離婚の妖精』は、離婚された夫の傲慢な思いが見事に活写され、唸った。<思春期の子どもを育てる親ならみんなそうであるように、ヒョリムに厳しくあたったこともあった。母親があまりにだらしなかったからだった。毎日の生活も、勉強も、進路も、子どもの言うがままになっていた。挙句の果てに夕飯の献立一つ母親だけでは決められない>と。⇒

  • おたま

    日韓の12人の作家による、日韓関係・フェミニズムに関わる小説のアンソロジー。とはいえ、日常に寄り添いながらの小説が多く、決して告発を正面に据えたりはしていない。総じて、日本の作家は日韓の人間関係に焦点が当てられ、韓国の作家はフェミニズムを対象にしている(これも例外はあるが)。私的には、どちらかというと、日本の作家の作品に共感する。『桑原さんの赤色』(松田育子)、『韓国人の女の子』(西加奈子)、『ゲンちゃんのこと』(深緑野分)、『モミチョアヨ』(星野智幸)が良かった。特に星野智幸は『だまされ屋さん』以来で→

  • アマニョッキ

    こんなに好きな作家さんばかりいいんですか?というアンソロジー。初翻訳というデュナさんの作品もとてもよかったし、松田青子さんの書き下ろしも読めて大満足。星野智幸さんの作品も高山羽根子さんのエッセイも、もちろん大好きパク・ミンギュは今回もぶっ飛んでいて最高でした。だけど考えさせられることもたくさん。やはり日本と韓国の間には深くて暗い河があるのかな…

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