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韓国の今を映す、12人の輝く瞬間 クオン インタビューシリーズ

イ・ジンスン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784910214597
ISBN 10 : 4910214593
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

韓国社会の片隅で
小さいけれども確かな光を放つ122人の声を丁寧に拾った
ハンギョレ新聞の長期連載の一部を書籍化。
刊行後、5年で14刷を重ねる異例のインタビュー集。

「韓国生活30年」のライター 伊東順子(『韓国 現地からの報告』など著書多数)が翻訳、各章に書き下ろしコラムも掲載。

元JTBC「ニュースルーム」アンカー、立命館大学客員教授
ソン・ソッキ 推薦の辞
「イ・ジンスンを最も彼女らしく表現できるのがこの本に収録されたインタビューであることは間違いない。世の中には多くのインタビュー集があるが、「人」に着目することで社会を浮かび上がらせたものはそう多くないだろう。毎回、長いインタビューをしながらも惰性に陥ることなく、「人」に対する愛情を見せてくれた彼女の仕事ぶりがありがたく、感嘆しながら見守ってきた。「六十にして耳順う」とからかわれていた頑固な彼女から、こんな成果物が出てくるとは想像もできなかったが、それでも常に、彼女に対する信頼があった」

インタビュイー推薦の辞
●小説家、黄ル暎(ファン・ソギョン)
「私は、彼女がこの新聞連載を始めた当初から記事を読み、私もいつかインタビューイーを選ばれることを密かに期待していた。そしてついに私の番が来た。長時間にわたって質問を受け、追及され、不明瞭な点を追加インタビューで確認される過程を経てはじめて世間に知られている作家としての「私」の客観性を理解することができた。すっかり忘れていた自らの過ちが暴き出される苦痛と自責の念も感じた。わずか三日間のことだったが、イ・ジンスンはいつの間にか私の内面に入り込み、そして出ていった」

●亜州(アジュ)大学病院 京畿南部地域重症外傷センター長、イ・クッチョン
「イ・ジンスンは、自分の書く短い文章では生と死に対して細かく、正確に表現しきれないと言ってもどかしそうにしていたが、私は彼女の文章の行間にある鋭い断面から、彼女の本気と誠実さを感じた。私は、そんなイ・ジンスンの真摯な生き方に心から感謝を表したい。万年筆で、再生用紙に一文字一文字、ぎゅっと力を込めて書かれたようなこのインタビュー記事は、内容とは関係なく私の心に残り、いつまでもデスクの上からなくなることはなかった」

●映画監督、イム・スルレ
「インタビュアーは、インタビューイーの心を開かせて内面に閉じ込められた小さな声を外に引き出せば終わりなのではなく、明確で具体的な言葉に整理していくことが肝心だ。私の平凡な返答に意味と潤いを与え、美しく色づけしてくれたイ・ジンスンのインタビューは、やはり評判通りだった」

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイティ

    偉大な英雄でなく「挫折の痛みやうんざりする日常の中でも、世の中に対する希望と人々に対する期待の糸を離すまいとした」韓国人12人のインタビュー集。見過ごせない衝動や信念に突き動かされ、していることを声高に誇らず、何でもないことのように語る。「人が決めることは誰であっても間違った決定でしかない」「考えるとは抵抗し拒否する、懐疑的になること」「悪いことは悪いことだけでなく、多彩な要素で成り立っている」「邪悪な敵でなく無関心との闘い」など、個々の人生経験を通じて体感した重みをが染み入る、とても有意義な読書だった。

  • 星落秋風五丈原

    「どうしてそこに行ったのかって? 三人の子どもの父親だからです」はセウォル号沈没事故の際に参加した民間ダイバーの妻のインタビューだ。韓国のみでなく、誰もがあの事故を、船が沈みゆく様を眺めているしかなかった。日本からの援助も断った韓国は、その後も失政を繰り返し、深海に沈んだ遺体を引きあげたのは、国で組織した団体でなく、ボランティアの民間ダイバーが殆どだった。潜水士の危険規定を大きく越えてまでも少ない人数で潜り続けたために事故死した人もいた。インタビューの相手の夫も、心臓発作で亡くなった。

  • にゃにゃころ

    リアルキムサブ、かっこいいなぁ。またドラマ見たくなった。いちばん衝撃だったのは、セウォル号沈没での遺体を引き上げる民間ダイバーの話。自分を犠牲にしてまでも成し遂げようとする思いの大きさに驚くばかり。どの話も、秘められてはいるものの、正義に対する熱さを感じる。正義感が強く、情の深い韓国のイメージそのままだった。日本は、こんな状況になっても声を上げない、選挙にも行かない、何をやっても無駄とばかりに冷めてしまってる。声を上げることによって、上級国民であろうときちんと裁かれる韓国が羨ましくもある。

  • かめぴ

    2013〜18年ハンギョレ新聞に掲載されたインタビュー記事。セウォル号沈没時に遺体を引き上げたダイバーの夫を、心痛による心臓発作で亡くされた妻の話…一発目から胸痛すぎ。『浪漫ドクター キム・サブ』(韓国で大ヒットのドラマ)にはモデルがいたのか。映画監督から、レズビアンの娘を持つ母親、思ったより深刻な内容に胸が詰まる。読んで良かった〜。

  • ヘジン

    新聞連載のインタビュー集。セウォル号の遺体収容が原因で亡くなった潜水士の妻、自身の健康を犠牲にして激務をこなす外傷外科医のスペシャリスト、大統領に逆らい辞職に追い込まれた公務員など、胸に重くのしかかる話も多い。映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』の監督のイム・スルレ、『国選弁護人 ユン・ジンウォン』(本書をきっかけに再視聴した。地味だけど佳作)の原作・脚本担当のソン・アラムの話も興味深かった。偶像化を拒み、華々しさとは無縁の韓国の人たちの静かな底力を感じ、とても読み応えがあった。おすすめ。

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