イヴ・コゾフスキー・セジウィック

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男同士の絆 イギリス文学とホモソ-シャルな欲望

イヴ・コゾフスキー・セジウィック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784815804008
ISBN 10 : 4815804001
Format
Books
Release Date
February/2001
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

近代における欲望のホモソーシャル/ヘテロセクシュアルな体制を明らかにし、ジェンダー研究に新生面を拓いた名著。待望の邦訳。

【著者紹介】
亀沢美由紀 : 東京都立短期大学助教授

上原早苗 : 名古屋大学言語文化部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    序論と結びを読むのがやっとだった。まず、語彙を体感として理解出来ず。ホモセクシャル ホモソーシャル連続体、性的倒錯、女性の消極的なセクシュアリティ、ビクトリア朝的見解…等々。また、書かれたのが30年前であり、男性同士の愛についての考え方が今と乖離があるために、さらに理解を難しくする。いわゆるゲイ的観念は、ホイットマンが目立つ1歩を踏み出したらしい。そして、オスカーワイルド(非政治的なエロス)とロレンス(愛なきホモフォビックな衝動に駆られる)が対立し、ロレンスが勝利をおさめる。女性の入る余地がなさすぎる

  • アキ

    上野千鶴子がフェミニズムを論じる番組で推奨していた。原題は"Between Men" 。ホモソーシャルとは、女性と同性愛を排除することによって成立する、男性間の緊密な結びつきや関係性を意味する社会学用語。シェイクスピアからディケンズに及ぶ文学作品から、男同士の絆には触媒としての女性の存在が必要であったと論じる。19世紀までのイギリスの文学作品はほとんど読んでないのと、イギリスの社会の変遷に伴う性の概念の変化も相まって読みづらかったが、今後イギリスの古典文学に挑戦する際、この視点を頭に入れて読んでみよう。

  • ケイ

    「100分で名著 フェミニズム」で上野千鶴子さんのこの作品についての解説はとても分かりやすかったが、途中から女性にとって都合のいいように解釈されている部分も感じ、再読した。セジウィックが前書きで述べている「偶然の所産である制度、概念、論理、感情は本来多様であるにもかかわらず、全てがあまりにもきれいにフェミニズムの女性学に発展すべく約束されていた」という内容がまさに私が抱いた疑問と重なる。シェイクスピアのソネットにおける女性を挟んだホモソーシャルの関係は、漱石の「こころ」そのままに思える。

  • katoyann

    20世紀中盤の教養を席巻した概念が「階級」であるとすれば、21世紀初頭のそれは「ホモソーシャル」であろう。ジェンダーを齧るものなら誰もが使用する、そんな人口に膾炙した言葉となった。 女性を排除した男性同士の絆と捉えられることが多いが、より正確にはホモフォビアを背景に、女性の交換を軸として、異性愛男性が男性同士の友愛を強調することによって権力構造から女性を排除し、支配する事で男性集団の権力を強化していくメカニズムということになろう。詳しくは、読書会をやるので、また報告したい。

  • しゅん

    「ホモソーシャル」を概念として定着させた画期、として知られる本著は実際に読むとイギリス文学研究の専門性に依拠しているとわかる。故に、16〜19世紀の英国小説に疎い人間はかなり読解に苦労する。私もその口で、本著の研究対象の中で『ソネット集』と『大いなる遺産』くらいしか読んだ経験がなく、内容もほぼ覚えていない。「女性の交換」が、男同士の絆が同性愛嫌悪を温存したまま成り立つ鍵となる、そのシステムが英国では19世紀に成立する、あたりが本書のメインテーマかと思うが、具体性を伴って実感できていない。

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