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ISBN 10 : 4867660817
Content Description
『源氏物語』が世界文学史上傑出した作品だといえる理由とは。
ポーランドの国家プロジェクトとして五ヵ年計画で進められている『源氏物語』全巻の翻訳から何がわかってきているのか。その全貌とその翻訳手法・論点を明らかにする。
ポーランドの哲学者ローマン・インガルデンの理論により『源氏物語』がなぜ傑作かを明らかにするほか、人物の呼称などの『源氏物語』の翻訳の難所を示した刺激的な論を展開する。
2024年7月に開催された青山学院大学文学部日本文学科主催講演会「ポーランド語による初の『源氏物語』全巻訳について」の講演を、当日の活発な議論もそのままに収録。
『源氏物語』さらには日本文学とその文化の特徴をも再認識できる書。
【著者紹介】
イヴォナ・コルディンスカ=ナブロッカ : ポーランド国ワルシャワ大学東洋学部日本学科教授dr hab(文学博士)・学科長。信州大学で修士学位も取得。『源氏物語』をはじめとする日本古典文学の研究・翻訳等のほか、現代日本の文化、風習、食文化等にも造詣が深い。現在『源氏物語』のポーランド語訳(初の全巻翻訳・5ヵ年計画)に携わっている
小松靖彦 : 青山学院大学文学部日本文学科教授。1961年生まれ。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科修了。博士(文学)。著書:『万葉集と日本人』(角川選書、KADOKAWA、2014年、第3回古代歴史文化賞優秀作品)など
大江元貴 : 青山学院大学文学部日本文学科准教授。筑波大学第二学群日本語・日本文化学類卒業。筑波大学人文社会科学研究科修了。博士(言語学)。論文:「「嘲り文」の構造と名詞独立語文体系における位置」(『日本語の研究』18巻1号、2022年。2022年度日本語学会論文賞)、「現代日本語共通語における終助詞ガ、ダ」(『日本語文法』18巻2号、2018年。第1回日本語文法学会論文賞)など
山口一樹 : 青山学院大学文学部日本文学科准教授。早稲田大学文学部日本語日本文学コース卒業。東京大学大学院人文社会系研究科単位取得満期退学。博士(文学)。論文:「玉鬘の物語における女房集め」(『中古文学』103号、2019年5月、第13回中古文学会賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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