Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 田蛙澄

  読了日：2020/01/26

  ホワイトを批判的に継承ということでこちらを先に読んだが、歴史家の研究方法をあらわにしつつ歴史を語ることで如何に歴史が構築されるかを透明化、民主化し、証拠に基づき仮説を立て推論し議論する歴史の論理によって、真実により説得的に読者を感動させる文学としての歴史や社会科学がありえるという著書の主張はとても興味深かった。しかし彼が（訳者もだが）批判する言語論的転回は少なくとも哲学的には言語とともに真実が構成されるということで単なる懐疑論ではないと思うのだが、そのあたりの理解が甘く感じた。

• nranjen

  読了日：2020/11/28

  図書館本。噂の本。歴史、社会学、文学との微妙で入り組んだ関係の展開を説明してくれている。ある時代のある見方の本しか読んでこなかった自分には開眼な感覚。それらの間に介在する微妙なニュアンスの影響が大きかったりする。彼が主張するこれからの歴史、文学はあくまでも彼が志向するものであると思う。ペレックがたくさん論じられていて嬉しい。

• takao

  読了日：2025/03/28

  ふむ

• Mio

  読了日：2025/07/12

  これまで読んだ学術書の中で1番好きかも。泣ける。ずっと社会科学・人文科学の論文には違和感があった。誰の話してんの？とあんたはどうなの？という違和感だった。人の話してるのに、人がいない感覚。結局誰の話してるのかわからなくて何にも応用できない机上の空論。でもこの本読んで、それは文学が捨てられたからだったんだと思った。客観に徹するために文学を捨てるのではなく、反証可能な形で文学的であり続けること、それがむしろ社会科学の学問性を担保する。すごく納得。

• 呑司 ゛クリケット“苅岡

  読了日：2024/09/12

  歴史は常に勝者によって上書きされるので、虚偽を１００%排除することは出来ないと思っている。この著作では、科学と文学、学者と作家、ヘロドトス、信憑性、観点などに興味があった。宮城谷昌光を読破していると、歴史的英雄が目の前で対話していることがありありと浮かんでくる。真実よりも人生を魅惑するモノに１票を投じたいと思った。

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